三流大学、理系学生が読んだ書物を語る

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伝えることが楽しくなる~一番伝わる 説明の順番~

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 今回は、「一番伝わる 説明の順番」について、感想を綴ります。

 

はじめに

 著者は、田中耕比古さんです。長年、戦略コンサルタント業務に従事されている方です。「数字力×EXCELで最強のビジネスマンになる本(翔泳社)」、「デキる人が「当たり前」に身につけている! 仕事の基礎力(すばる舎)」などで有名な方です。

 

2000年、関西学院大学総合政策学部卒業。アクセンチュア株式会社 戦略グループ、日本IBM株式会社 Business Analytics & Optimization のコンサルティング部門を経て、2012年より現職。
ギックスの掲げる「考える総量の最大化」というビジョンの実現に向け、製造、金融、医薬、通信、流通・小売などの多様な業界の、事業戦略立案からSCM改革、業務改革、人材育成にいたるまで幅広い領域で、”思考支援”型のコンサルティングに従事。
出典:役員略歴 | GiXo Ltd.

 

こんな本です~「一番伝わる 説明の順番」~

 相手に用件を伝えるとき、思うように伝わらず、「結局、何が言いたいの?」と聞き返されてしまったという経験は、誰しもあることです。自分では、伝えているつもりだけど、相手には、伝わっていなかった。プレゼンや会議、日常でのちょっとした説明をする時などで往々にしてあります。「何をどの順番で話すか」を意識するだけで相手からの反応は大きく変わります。「順番」に焦点を当てた、相手を納得させるためのテクニック本です。

 

「説明する」を理解する

 説明を得意にするためには、説明が下手な人の特徴を理解することが重要です。説明が下手な人とは、以下の特徴があります。

 

  • 考えた順番で説明する
  • 難解な言葉の多用
  • 言いたいこと(本質)を本人が理解できていない

 

 1番目の「考えた順番で説明する」ことは、必ずしも「相手が理解しやすい順番」であるとは、限らないことを言ってます。2番目の「難解な言葉の多用」は、専門家や研究者が陥りやすい説明の仕方です。相手を自分と同じ土俵の人間とした前提で説明している人のことを言ってます。3番目の「言いたいこと(本質)を本人が理解できていない」は、そもそも本人が理解できていないので、フワッとした話しかできていない状態の人を言います。

 

 これらの特徴から、私は、説明が下手な人とは説明するときのテクニック以前の説明する過程をしっかりと考え抜いていない人を指すのかと感じました。相手が理解しやすい方法(順番)で、自分の主張を納得させる。そして、相手を動かす。あくまでもゴールは、相手を動かすことです。そのための手段として、「説明する」という行為があることを忘れてはいけないのだと感じました。

 

説明の順番

 一般的に「結論から話す」ことがシンプルだとされています。しかし、その前に行うことがあります。それは、「相手の思考を理解すること」です。相手の思考レベルを知り、理解度と説明レベルを設定します。その上で、結論から話すという行為が成り立ち、相手の理解が進みます。

 

  • 相手の思考を理解する
  • その上で、伝達事項をまとめる
  • フレームワークに落とし込む(結論、主張、本質)

 

 「相手の思考を理解する」、その上でフレームワークに落とし込むのは、「1分で話せ」の伊藤さんも言ってます。重要な要素であることが分かります。この「相手の思考を理解する」のが1番難しいことは明白です。人は、無意識に難しいことを避けてしまいがちです、そして、自分が考えた順番で説明をしてしまうのだな、と腑に落ちました。

 

思考の整理

 結論から言うと、相手の思考に合わせて説明することが重要です。相手の思考を整理し、自分が説明したい事柄、自分の思考を整理することで、情報の伝達が可能になります。相手と自分の思考の整理し、まとめる。その上でフレームワークに落とし込む。これが説明する順番となります。

 

 相手の思考を理解し、整理する。そして、自分の思考を整理して、説明する順番を整えます。そこに、フレームワーク、ロジック、図、数値が掛け合わさります。目的がすり替わらないように思考を詰めていく過程は、高尚な行為だと感じます。結局、説明が伝わるように考え抜く力が必要だと言えます。根底にあるのは、「考え抜く力」であると思うとこれを身に付けることも重要だなと感じました。

 

最後に

 「一番伝わる 説明の順番」は、テクニック本であると同時に、説明することについて、本質を説いています。相手の思考と自分の思考を整理することがいかに難しいか痛感させられた一冊になりました。

 

 是非、皆さんも手にお取り下さい。

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