三流大学、理系学生が読んだ書物を語る

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真似ぶ・学ぶ~日本再興戦略~

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 今回は、『日本再興戦略』について、感想を綴ります。

 

はじめに

  著者は、落合陽一先生です。大学の先生でありながら、様々な活動をされている方です。

 

落合 陽一は、日本の研究者、大学教員、博士、メディアアーティスト、実業家。ピクシーダストテクノロジーズ株式会社 代表取締役社長、筑波大学 学長補佐・デジタルネイチャー推進戦略研究基盤 基盤長・図書館情報メディア系 准教授 デジタルネイチャー研究室主宰。ワタナベエンターテインメント所属。
出典:落合陽一 - Wikipedia

 

こんな本です~「日本再興戦略」~

  日本再興戦略として、多くの分野、業界での改革が提案されています。著者の落合先生独自の視点で、多角的にモノを捉えており、一般的なことは言ってません。今後、日本がどのような未来を描く必要があるのか、自分たちにできることが何か、多くの指針が示されています。

 

圧倒的な思考・志向

  圧倒的な知識の量と広く深い思考とより良い未来を創ろうする志向が凝縮された一冊です。問題提起だけで終わらず、各問題の繋がりを強く意識しているような内容に思いました。『欧米』という概念から日本社会が抱えている問題、高齢化や人手不足、そして、日本の未来について、圧倒的な情報量で語られています。

 

欧米という概念

  落合先生は、『欧米』という概念・定義を見直すように唱えています。これは、近年独り歩きしている、様々なところで散見される「欧州・米国は○○で日本は、~」という中途半端に欧米かぶれした主張を見直すように言ってます。

 

 何でもかんでも他国と比較し、日本独自の文化を否定的な見方をする必要がないことを丁寧に説いています。

 

 戦後の日本は、『欧米』を真似る事で復興し、高度経済成長を実現しました。晴れて先進国になり、欧米と並びました。既に、真似る段階は終わったのにもかかわらず、何でもかんでも真似る思考をアップデートするように言っています。

 

シンプルな解決方法

 「東洋的思想」に立ち返るというような思考は、日本社会が抱えている問題の本質をついており、この思考で事象を捉えると、大半の問題は解決できるということです。

 

 ただ、この思考だけで解決できるのではなく、一つのことを究めて(博士の様に精通し)、多角的な視点で事象を解決する能力とセットで生きてくると言っています。そして、この思考を形成するためには、従来の「教育」、「社会」をアップデートする必要があると言ってます。

 

 個人的には、『STEAM』教育に「東洋的思想」を加えたイメージとして解釈しています。一つを究めている上で、『STEAM』的視点と「東洋的思想」が合わさることで、ほとんどの問題が解決できるのだろうと感じました。

 

mottobungaku.hatenadiary.jp

文化を見つめ直すことから

  文化を見つめ直すことから様々なアップデートが可能になってくる、ということを言っています。歴史的・文化的な事を理解した上で、問題・事象に向き合うことで、解決の糸口が見えてくると言い換えられます。

 

 落合先生は、本の中で歴史を紐解きながら、日本がどのような過程を経て現在に至るのか、文化的・歴史的な視点で事象を説明しています。

 

 その上で、『東洋的思想』を持つことを言っています。文化的な側面から機械との親和性を指摘しています。この考え方は、凄くポジティブでもあり、個人的には、一番印象深いです。

 

楽観も悲観もなく

  落合先生は、ネガティブなことを一切言ってません。これってすごいことです。日本の未来について、ほとんどのマスメディアや有識者は、悲観的なことを言います。中には、論理が破綻しているものを平気で公共の電波で発言していたりすることも…。
 言いたいことは、落合先生の愚直な姿勢がすごくカッコイイってことです。

 

最後に

  決して、未来を悲観することなく、論じている日本社会のあり方は、心を揺さぶられました。誰よりも頭と手を動かしている落合先生の凄さに圧倒されたとともに、私も何か社会に還元できるエンジニアになりたいと思いました。

 

 是非、皆さんも手にお取り下さい。

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