三流大学、理系学生が読んだ書物を語る

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エンジニアとして~工学部ヒラノ教授~

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 今回は、『工学部ヒラノ教授』について、感想を綴ります。

 

簡単な紹介

 大学で研究に従事する方々の実態について、把握できます。科研費の申請から、クラス編成、学生指導など広く「リアル」な話が出てきます。エンジニアとしての信条も紹介されてます。大学に残る凄さと、そこで結果を残す事の苦労が多く語られています。何よりも、大学運営の大変さを事細かく語っています。

 

 また、工学部の教え7か条という素晴らしいものが紹介されています。

 


 第1条 決められた時間に遅れないこと(納期を守ること)
 第2条 一流の専門家になって、仲間たちの信頼を勝ち取るべく努力すること
 第3条 専門以外のことには、軽々に口出ししないこと
 第4条 仲間から頼まれたことは、(特別な理由がない限り)断らないこと
 第5条 他人の話は最後まで聞くこと
 第6条 学生や仲間をけなさないこと
 第7条 拙速を旨とすべきこと

 

感想

 この時期は、院試です。私事ですが、教授から「就職を考え直さないか」と声を掛けられていました。様々な事を考えましたが、結局、断りました。まぁ、研究よりも就活を取った3、4月でこの想いとは、決別したはずなんですが、声をかけて頂いた事が思いの外嬉しくて、決意が揺れました。こればかりは仕方ないと自分に言い聞かせています(笑)

 

 それはそうと、教授を見ていると、『工学部の教え7か条』が当てはまっていて、笑いました。工学を学んだ人間は、この信条が宿るのかもしれません(笑)
 それぐらい、的を得ている気がします。私自身もこのようなエンジニアになりたいと思いました。結局、エンジニアに必要な事って、何事も俯瞰して、対処できることだと思います。難題や複数課題を与えられたとき、客観的な視点で、優先順位を決めて、最短距離でゴールする。

 

 これは、あくまでも、理想ですけどね。しかし、エンジニアに求められ素養だと思います。別にどの分野でも良いからこの論理的な思考を学部生で身に付けなければならないのだと改めて感じました。

 

 本の感想というよりも、自分語りになってしまいました。話を戻して、この本の面白いところは、生々しさがあるところです。どの世界にもいる、浮世離れした教授や講義の裏話、科研費の取り方など、どれも面白いです。文学部の教授と工学部の教授の違いなどは、読んでいて面白かったです。すこしプログラミングができるだけで崇められたってのも面白いです。

 

 大学の裏側の運営的な側面を解説しているのは、新鮮で面白いです。教授陣がただ講義を行い、研究に勤しんでいるだけではないのだという事が分かります。浮世離れしたイメージがありますが、このイメージが払拭されました(笑)

 

 是非、皆さんも手に取ってみて下さい。

工学部ヒラノ教授(新潮文庫)

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