三流大学、理系学生が読んだ書物を語る

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これは、実践するしかない!~「考える力」の鍛え方~

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 今回は、『東大物理学者が教える「考える力」の鍛え方』について、感想を綴ります。

 

はじめに

 著者は、東大教授の上田正仁先生です。理論物理学者です。

 

1963年、大阪市生まれ。東京大学大学院理学系研究科(物理学専攻)教授。専門は冷却原子気体の理論的研究、および量子情報・測定・情報熱力学。1988年、東京大学理学系研究科修士課程卒、博士(理学)。NTT基礎研究所研究員、広島大学工学部教授、東京工業大学教授等を経て、2008年より現職。2012年、2013年に東京大学駒場キャンパスの教養課程で「基礎方程式とその意味を考える」を開講。大学に入学したばかりの1、2年生を対象にこれから進むべき指針となる「人生の基礎方程式」を説き、自由闊達に質問が飛び交う対話形式の講義は、大きな反響を呼んだ。この講義をベースに書き下ろした『東大物理学者が教える「考える力」の鍛え方』は、独創的なアイデアを生み出すヒントが満載の「考える」ための入門書として、単行本版・文庫版ともにロングセラーとなっている。
出典:上田正仁

 

こんな本です~「「考える力」の鍛え方」~

 この本は、「考える力」について、説かれた本です。現代は、多くの情報で溢れています。そんな中を生き抜くためには、物事の本質を見抜く力が問われます。どのようにして、オリジナリティを生み出すのか、情報と上手く付き合っていく方法が示されています。

 

『考える力』=『実践』

 「考える力」は、実践が伴ったモノです。言い換えると、実践という形でアウトプットできるとこまで考え抜かれたモノだということです。

 

 先生は、「考える力」を「自ら考え、創造する力」だと定義しています。では、「自ら考え、創造する力」とは、なんなのか。それは、「問題を見つける力」、「解く力」、「諦めない人間力」の3つに分解できるとしています。
 この3つの思考が身についていることを「考える力」だとしています。

 

 私は、これをまとめると「考える力」=「実践」という式が成り立つと思いました。様々な問題を認識し、解く、そしてそれを具現化するまで諦めないこと。一連の流れが、思考力のあるべき姿だと思いました。
 ある事象を考えるとき、目の前の本質を理解すると、セットで「問題」を認識します。そして、その問題を解く必要が出てきます。問題を解いたら、その問題を解決するために何かしらのアクションが必要です。これらの流れが考える力として身に付けたら最強ですよね(笑)

 

『考える力』をより強力にする

 上田正仁先生が大事だと言っていることに、セレンディピティserendipity)」を高める事があります。これを身に付けられたら最強です。

 

セレンディピティ(英語: serendipity)とは、素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること。また、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること。平たく言うと、ふとした偶然をきっかけに、幸運をつかみ取ることである。
出典:セレンディピティ - Wikipedia

 

 『考える力』とセットで「セレンディピティ」を身に付けられたら、「何者」かになれるかもしれませんね(笑)

 

 誰でも修得できるかもしれないが、それまでの道のりは、多分、果てしない事だと思います。どんな現象から発見や思い付きがあるか分からないけど、広く好奇心を持ち「考え続ける」ことを言ってます。シンプルだけど難しいです。だって、継続って誰にでもできることではないですから。

 

情報の取捨選択

 上田正仁先生は、情報の取り扱いについて、情報を収集して理解したら、捨てる事もおっしゃっています。この考え方は、羽生名人と同じで驚きました。ほんとに理解できているモノは、目の前や手に届くところに置いておく必要はないです。その都度、常に考えねばならない(向き合わなければならない)問題に集中するために、頭の中を整理しておく必要があります。このことから、捨てるべきだとおっしゃっています。すごくシンプル!だけど難しい(笑)

 

 柳川範之先生の書籍を読んでの感想はこちら

mottobungaku.hatenadiary.jp

「捨てる力」を読んでの感想はこちら

mottobungaku.hatenadiary.jp

 

ほんとに難しいのは『本質』の理解

 捨てるまでに本質を理解し、問題を見極めければなりません。私を含めて、大半の人がこの段階で躓きます。直ぐに実践しても続かないものです。しかし、少しずつ行うことで、理想に近づくのかなと思います。

 

 最近、研究をしていてそう思います。理解できた先行研究の資料は捨てないまでも、別の外付けHDDに入れたりしています。自分なりにできる事から実践しています。

 

 難しいのはその都度、本質を抽出し、解いていくことです。時間が限られている中、解を求めていくのは難しいです。というよりも、これは場数を踏むしかないのかなと感じています。本質を抽出するのって難しいですよね。

 

 『本質』を素早く抽出する訓練は、『経験』するしかないです。こればかりは、『実践』するしかないと感じています。どれだけアウトプットできるか、最初は、質が悪くても何度も試行を重ねる。これしかないですね。
 まとめると、誰でもできる事で継続の大切さを言っているように感じました。

 

最後に

 改めて思ったことは、柳川範之先生、上田正仁先生といい、優秀な方々の思考方法は、面白い事に、すごくシンプル。そして、分かりやすく、実践に繋がる思考が理解しやすい、ということです。

 

 思考を停止させず、実践する毎日にしたいと思います。


 是非、皆さんも手にお取り下さい。

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