三流大学、理系学生が読んだ書物を語る

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卒業は笑顔で~さくら荘のペットな彼女6~

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 今回は、『さくら荘のペットな彼女6』について、感想を綴ります。(注意:ネタバレあり)
 さくら荘の6巻目です。

 

前回までのあらすじ

 進路が決まり、美咲と向き合った、仁。さくら荘に立っていてさざ波が解消され、空太たちも一安心。その日、さくら荘に戻ると千尋から「さくら荘は今年度限りでなくなることが決まったわ」告げられる。 

不自然な取り壊し

  今年度限りでさくら荘の取り壊しが決まり、急な知らせに疑問を持つ、さくら荘の面々。原因を探ると、ましろ」が関係していました。芸術の道から逸れたきっかけがさくら荘であると考えている理事会の決定だったのだ。
 まぁ、ここまでなら考えられる話ですね。それにしても、「ましろ」の凄さが際立ってますね。漫画の世界で、結果を出し始めていますけどね…。なんで理事会は、第二のトキワ荘になることを考えなかったのでしょうね(笑)

挫折と挫折

  署名活動も上手くいかず、七海の努力も報われず、空太自身のタイトル審査会での落選。挫折に挫折が重なる卒業式前日、辛いですね。

必死の思いでやっている署名活動も実を結んでいない。七海の努力は報われていない。ほんとに世の中は理不尽だ。

 空太の思いが痛いです。こういう理不尽なことって、どうしようもないけど悔しくなりますよね。ただ、最後は前向きな性格が現れるのが、いいです。この後、外で七海が泣いているところに、慰めにいき、保健室に連れ戻します。そして、気持ちも落ち着いて、七海との会話で、こんな言葉をかけます。

 

「まだまだほんの入り口なんだろうけど、何かを作る面白さがわかるようになってきた気がするんだ」

 

「面白そうって思ってはじめたことが、やっぱり、面白いに変わってきたっていうかさ。そういう感じ」


 この言葉は、カッコイイですね。前向きな感じが伝わってきて好きです。まさに青春してるなって感じですよね。空太ってさくら荘の中で、「普通」の設定です。そんな空太がこれを言うことが意味があるのかなと感じます。

卒業式

  署名が集まらない中、卒業式を向かえます。空太はいつも通り、ましろを起こしにいきます。しかし、ましろがいません。ましろが出ていったと知り、駅に向かいます。空太はましろを見つけると、全力で引き留めます。
 ここからが感動のオンパレードです。特に、七海の言葉。

「勝手にウチの挫折まで、ましろのもんにせんといて」

 ここは、ちょっとキツい言葉ですが、この後の全部自分のものって言い切ったところは、ちょっとウルっときました。結果的に、ましろを引き留めて、卒業式に向かいます。そして、卒業式に参加します。
 美咲の答辞も感動ものです。

 

「本当に幸せでした。あの日……さくら荘に引っ越してきた日に思い描いた私の夢は、三年目の夏にして、ついに叶ったのですから」

 ここでもウルっときました(笑)
 青春してるなからこんな青春してみたかったなぁと思いました。全力で何かをやり遂げる機会を自分からもっと作れば良かったなぁと、感傷的になりました。ライトノベルでここまで挫折が出てくるのは、珍しいです。それを上手く描いているのが、さくら荘の気がします。この場面を読んでそう感じました。

最後に

 卒業式の場面は、最高に良かったです。何よりも、美咲が婚姻届を出したのは、笑いました。「なくすといけないから出した」は、流石は宇宙人って感じです(笑)
 挫折からハッピーエンドまでの盛り上がりが面白かった6巻でした。

 


 是非、皆さんも手にお取り下さい。

さくら荘のペットな彼女〈6〉 (電撃文庫)

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