三流大学、理系学生が読んだ書物を語る

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改めて勉強になった~冗長性から見た情報技術~

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 今回は、ブルーバックスの『冗長性から見た情報技術』について、感想を綴ります。

 

はじめに

 著者は、青木直史先生です。情報処理の研究者です。

 

1972年,札幌生まれ。2000年,北海道大学大学院工学研究科博士課程修了。博士(工学)。現在,北海道大学大学院情報科学研究科助教。専門はマルチメディア情報処理。趣味は音楽と手品。
出典:『ゼロからはじめる音響学』(青木 直史)|講談社BOOK倶楽部

 

こんな本です~「冗長性から見た情報技術」~

 情報を処理するとき、「冗長性」というモノを意識したシステム設計をします。「冗長性」というキーワードに情報処理、情報技術について書かれています。身近な技術としての通信時の冗長性についてやさしく解説しています。

 

冗長性を持たせる意味

 広義で『通信』において、冗長性を持たせて情報を送受信します。誤り訂正などの時に、冗長ビットを含めて送受信しています。これは途中で誤ったときに、そのまま受信した信号を復号する事が目的です。ですので、例えば、「10」の情報を送るとき、「010」などとして、送ります。誤る確率を低くするためには、あえて冗長させるという事です。無駄なモノに価値を付けて利用するってことです。

 

 誤り訂正における冗長性は、ここまでにします。言える事は、通信の世界では、この「冗長性」が大事です。「冗長性」って無駄だと思われていますが、そんなことはなく、場合によっては、効率的になります。これってすごいですよね。無駄と思われていたモノが意味を持っていて、価値があるってことです。というよりも、付加価値を持たせて、利用するってことに近いかもしれません。

 

ジャンクDNAはジャンクじゃないかも

 少し話はそれますが、DNAには、「ジャンクDNA」があります。無駄だと思われていたモノが、最近の研究で重要な意味を持っているのではないかと言われ始めました。人の目から見て、無駄だと思われるモノが、実は自然的な第三の視点から見ると重要なモノかもしれないということです。はっきりと「ジャンクDNA」が意味を持っているとは明かされていませんが、個人的には、重要なモノだと感じています。根拠はありませんが(笑)

ascii.jp

『冗長性』視点から物事を見る

 「冗長性」という視点から物事を見ると物事が面白く思えてきます。特に、新聞やTwitterなどを見ていると、『要らない情報』とおそらく書いている人が『伝えたいであろう情報』の価値が逆転している様に感じる場面に出くわすことがあります。


 冗長性を意識し過ぎている事が原因なのでしょうけれど、書いている本人からすると情報の価値が逆転しているとは、気づきにくいものです。私自身、ブログを書いていて、数日後に読み返すと、無駄な情報ばかりだったって事がざらにあります(笑)


 こうして、『冗長性』から物事を見ると、意外と簡単に客観視できます。是非、皆さんにも『冗長性』視点で物事を見てみて下さい。きっと、新たな発見があるかと思います。

 

最後に

 普段、私たちは、あらゆる面で情報を扱っています。冗長性を意識することは、ないですが、これを機に少し意識してみようと思います。何かを伝えたり、教えたりするときにスムーズに情報を受け渡せるようになりたいものです。


 冗長性をキーワードに書かれたもので、こんなにも分かりやすいのは、これだけです。他は専門書ぐらいしかない気がします。是非、皆さんも手にお取り下さい。

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