三流大学、理系学生が読んだ書物を語る

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初恋のお話~青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない~

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 今回は、『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』について、感想を綴ります。(注意:ネタバレあり)
 青春ブタ野郎シリーズの六巻目です。

 

前回までのあらすじ

 かえでが「花楓」に戻り、咲太の日常が戻るかと思いきや、大人「牧之原翔子」が現れて、なんやかんやで同棲する事になった。そこに麻衣が訪ねてきて、修羅場到来。

 

ゆめみる少女

 ゆめみる少女は、深刻な病気を患っています。海辺の高校に進学して、大学にも進学する。そして、大学で好きな人と同棲して、学生結婚をする。こんな「夢」を抱いてます。どこまで生きられるか分からないからこそ、青写真を明確化している。そんな想いを具現化したのが大人「牧之原翔子」です。大人「牧之原翔子」は、ノートに書かれた青写真を、忠実に行っていきます。

 「生きたい」意思が強く、その思いが「思春期症候群」を発症させている原因。残酷なことにゆめみる少女は、その事実を知らない。そん中で、物語は進行していきます。

 

牧之原翔子を好きになる理由

「必ず治ります」
やさしい音色。耳元から咲太の全身をあたためてくれる。
「そりゃあ、いつかは治るでしょ」
そうでなければ困る。けれど、それに翔子は首を振った。静かに二回。
「咲太君の心の傷も、その胸の傷も……わたしが治してあげるから」


 こんな言葉を言えてしまう、翔子は何者なのでしょうか(笑)
 単なる大人ではなく、まるで人生を何回もやり直しているような落ち着きぶりです。いや、こんなこと言われたら間違いなく、毎日浜辺に行くでしょ。年上女性っていいですね。包容力半端ないです。

  麻衣、翔子といい、年上好きにさせにきてますね。全く、厄介ですね。朋絵という、素晴らしい後輩キャラがいるのに。

 

お気に入りの場面

「先輩、なんかいいことあった?」

「は?」

「ちょっとにやついてるし、いつもならこの辺で『生意気だ』とか言って、あたしにセクハラするじゃん」

「なんだそりゃ」

 咲太が酷な選択を迫られているとき、朋絵が気づく。「空気」に敏感な朋絵が心配する感じが良いですね…。単なる朋絵好きですね。(笑)

 

咲太とゆめみる少女

 咲太とゆめみる少女は、きっても切れない縁がある。ゆめみる少女が生きるには、咲太の心臓が大いに関係していた(ネタバレごめんなさい)。咲太が「麻衣」か「翔子」のどちらかを選ぶしかない状況で結果的に「翔子」を選ぶ形になります。

 

 何が残酷って、関係のない「麻衣」も大いに関係していること。最悪の結果で、物語は終わります。「0」か「1」しかない世界で、どちらも選ぶことを否定された咲太は、次の巻でどうするのでしょうか。気になりますね。

 

蛇足的な感想

 ツライ選択を迫られた咲太ですが、どちらを選んでも良い未来は描けないように思います。どうにか、ハッピーな終わり方にならないですかね…。次巻に期待します。

 

是非、皆さんも手にお取り下さい。

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