三流大学、理系学生が読んだ書物を語る

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システム思考は大事だね~世界を動かす技術思考~

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 今回は、ブルーバックスの『世界を動かす技術思考』について、感想を綴ります。

 

 

 システム思考で、問題を解決していく事を説いている本書は、とても読み応えがありました。特に冒頭だけでも、読んで良かったと感じました。

 

そこには三つの教訓がある。科学的合理性の貫徹、科学者への深い信頼と支援、そして異分野の研究者の協働である。

 

 出典 木村英紀『世界を動かす技術思考 要素からシステムへ』講談社 はしがき より

 


 これから、エンジニアとして社会に出るにあたり、この三つの教訓は、胸に刻んでいたいです。この三つの教訓が重要な気がするので(笑)

 

 広義の『システム』は、効率を改善することを第一に考えています。今以上にどうしたら良くなるのか、ネットワークやフレームワークを形成する。『システム』と聞くと、こちらの印象が強い。いわゆるネットワークシステムの概念です。本書を読むまでは、そう感じてました。しかし、実際はそんなことはないです。本書では、モノ作りを例にして、『プロダクトシステム=製品』、『プロセスシステム=工程』として位置付けしています。

 

 結局、何が言いたかったかというと、プロセスシステムのイメージばかりが強かったですが、実際は、プロダクトシステムも重要な概念だったんだ、ってことです。

 

 システムは目に見えないです。だから、理解しにくいものです。どうしたら効率良くなるか、部分的なところだけに目がいきがちです。しかし、それは間違いで、全体を俯瞰して『システム』を改善していく必要があります。日本のモノ作りで弱いのは、この俯瞰して最適なシステムを構築することだと、本書では言ってます。

 

 近年、半導体業界を歯切りに日本のモノ作りが陰り、他国に惨敗しています。その原因を改めて認識する機会となりました。難しい問題ですよね。原因が分かっていても直ぐに解決できるだけの体力が日本の企業に無い事が明白です。これからどうやって、日本らしいモノ作りを形成していくのか、私たちにかかっているのだなと感じました。

 

 最近、ホンダがアシモの開発グループを解散した事が公になりましたが、ロボット産業でも他国に抜かれていくことになりつつあります。嘆かわしいです、深刻な問題として捉えて、何か国全体として力を入れないといけないと思います。まぁ、原因としてプロジェクトに無理があったのかもしれませんが…。

 

 

japanese.engadget.com

 


 システム視点で、改善できるところは、まだまだ多くあります。行政関連の手続きなどに着手したら効率が良くなることは想像つきます。これは、何もモノ作りだけではないです。改善できるところをしっかりと改善し、切り捨てるべきムダは切り捨てる。その様な考え方がこれからますます重要になってくると感じています。

 

 本書で少しだけ『システム工学』をかじり、システム工学の面白さを感じたのは、自分にとってプラスになりました。是非、皆さんも手に取ってみて下さい。

 

 

 

世界を動かす技術思考 要素からシステムへ (ブルーバックス)

世界を動かす技術思考 要素からシステムへ (ブルーバックス)

 

 

 

 追記(2018/7/某日)

 

最近、文科省のホームページを見ていたとき、『小学校プログラミング教育の手引(第一版)』を読みました。そこで、感じたことがあります。それは、政府が求めてる人材が正しく『システム思考』を兼ね備えた人材であることです。

 

 

小学校プログラミング教育の手引(第一版):文部科学省

 

 

 この中で、プログラミング的思考を以下のように定義しています。

有識者会議「議論の取りまとめ」において「プログラミング的思考」は、
「自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが
必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたら
いいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に
近づくのか、といったことを論理的に考えていく力」と説明されています。

 

 

 『プログラミング的思考』=『システム思考』

 この両者にとても重要な要素がある、それは、『継続性』と『試行錯誤』の二つです。私は、根気よく最適解を導き出すことが、プログラミングの醍醐味であると考えています。政府が求めている人材をこの政策で育成できるかは、10、20年後になってみないと分かりませんが、まぁ、間違いなく言えることは、論理的な思考を形成しないと世界を相手に結果が出ないということです。

 

 私自身もこの『プログラミング的思考』を形成したいと思います。ただ、これから社会に出て、この思考を形成する時間があるのか問題ですが…