三流大学、理系学生が読んだ書物を語る

三流大学、理系学生が読んだ書物を語る

小説、映画、マンガ…etcについて徒然なるままに感想を書いてます。

大学生の理想的な生活~砂漠~

スポンサーリンク

 今回は、伊坂幸太郎先生の『砂漠』について、感想を綴ります。

 書店で、実業之日本社創業120周年記念の新装版を購入して、読みました。

 

 

 読み終えて、感じたことは、こんな仲間たちと学生時代に出会ったら一生ものだよなぁと。

 それぐらい、眩しく感じました。愉快な仲間たちが面白いですし、個性的なメンツです。

 物語の最終、莞爾の一言がまさにピッタリな表現(気持ち)です。

 

照れ臭そうに下を向く彼はどうにも彼らしくなかったが、しばらくして顔を上げ、「本当は、おまえたちみたいなのと、仲間でいたかったんだよな」と口元を歪めた。

 

 

 伊坂作品らしく、青春、ミステリー、恋愛が上手く混じり、終始物語が躍動しています。舞台も仙台ですし。(笑)

 何よりも、西嶋の存在がカオスです。彼がいるだけでも物語を楽しめる重要な要素だと思います。こんな奴いたらきっと、うざいのだろうけど、そうは言っても楽しいんだろうなと。憎めないやつとは、西嶋のことを指すのだろうと思います。出来そうもない事を豪語する。でも、それが西嶋の一番良いところなのかもしれない。東堂と西嶋が結ばれて良かったですよ。

 西嶋の「ぼくは幸い、大学で友達に恵まれた」といったような事を言った場面があります。これを他人に言えることが、西嶋の良さですね。

 

 

 ただ、ホストにはまっていた長谷川さんがどうも受けつけなかったです。(笑)

 実際に長谷川さんがいたら、殴っていただろう 何か問題を起こすことでしょう。それぐらい、嫌な感じです。と言っても、実際に似たような人はいくらでもいそうですがね。この物語の登場人物たちは、実際に存在するような性格の人たちばかりです。

 鳥井とかめちゃくちゃいそうです、北村なんか大学には、一人は絶対に存在するぐらい模範的な達観系男子です。莞爾のような大学デビューしたみたいな感じのやつは、私の周りにもいますし。しかし、東堂さんのような美人はいませんが…

 登場人物や出来事がどれもあり得そうな感じがします。物語を近くに感じます。

 

 

 伊坂作品って、物語を近くに感じたら、ドハマりしてしまう中毒性がありますよね。この『砂漠』も『アヒルと鴨のコインロッカー』と同様です。皆さんも是非、読んでみて下さい。

 

砂漠 (新潮文庫)

砂漠 (新潮文庫)