三流大学、理系学生が読んだ書物を語る

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いいよーこの物語~そして僕等の初恋に会いに行く~

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 今回は、 西田俊也先生の『そして僕等の初恋に会いに行く』について、感想を綴ります。

 

初恋のお話

 本書は甘酸っぱい初恋の物語です。嘘です。甘酸っぱい感じは、ほとんどないです(笑)

 甘酸っぱいというよりも、初恋との決別のお話だと感じました。だから、どこかスッキリとした物語となっていると思います。

 

 初恋ってタイトルからして成就しないよって言っているものだと推測していたので、読み終えて、やっぱりかってなりました。残酷ですね…。

 

 でも、初恋があったからこそ、今の自分がいるってことがこの作品から伝わってきました。

 結局、その当時、良いと思った人や事柄なんて、所詮、その時の知識や経験で判断したことだと思います。だから、そこまで引きずる必要ないよなって思ってしまう反面、その様な経験があったからこそ、様々な事に対する考える力が身に付き、様々な経験値を積んだことも事実だよな、と思いました。

 

 初恋も同じでその当時の短い物差しで良いと思った人、だから、そんなに引きずらなくてもと思ってしまいました。それぞれ、初恋への思い入れがあるとは思いますが、所詮、初恋なんて…。と個人的に思います。

 

初恋は成就しない

 本作品は、初恋相手にしっかりと想いを告げて、きっちりと振られるって感じです。王道ラブコメみたいに、くっつく何てことありません。この作品は、初恋が成就しないという綺麗な物語になっていて、凄くスッキリとした結末だと感じました。

 

 この物語には相応しい結末だと思います。個人的にはこれが最高にハッピーエンドな気がしました。ちゃんと初恋と決別して、前を向くことができたからです。この主人公は、初恋がいつまでも心残りでどこか身が入らない恋愛をしていた。それをしっかりと伝えられて、結ばれないことを選んだ。

 

 そして、向き合うべき相手としっかりと向き合い物語が終わった。主人公のスパッと断ち切る姿勢が良いですね。私たち男は、いつまでも未練がましく思っている事が多いですからね。相当の決意をして、告白をしたのだろうと思います。そして、過去と決別。

 

 最近は何でも、無理やりご都合主義の展開になる物語が多いと思います。その中でも、きっちりと締めくくられていると感じました。読後感がさっぱりして良かったです。 

 

 

 是非、皆さんも手に取ってみて下さい。

そして僕等の初恋に会いに行く (角川文庫)

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