三流大学、理系学生が読んだ書物を語る

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背景が美しい~言の葉の庭~

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 今回は、『言の葉の庭』について、感想を綴ります。(注意:ネタバレあり)

 

はじめに

 新海誠監督の5作目のアニメーションです。他の作品として「秒速5センチメートル」、「君の名は。」等があります。

 

新海 誠は、日本のアニメーション作家・映画監督、小説家。本名は新津 誠。妻は女優の三坂知絵子、娘は子役の新津ちせ。中央大学文学部卒業。
出典:新海誠 - Wikipedia

 

あらすじ

 

 靴職人を目指す高校生のタカオは、雨の日の1限は授業をサボって、庭園で靴のデザインを考えていた。ある日、タカオはそこで昼間からビールを飲んでいる女性、ユキノに出会う。どこかで会ったかとタカオが尋ねると、ユキノは否定し、万葉集の短歌 「雷神(なるかみ)の 少し響みて さし曇り 雨も降らぬか 君を留めむ」 を言い残して去っていった。雨の日の午前だけの2人の交流がはじまる。
出典:言の葉の庭 - Wikipedia

 

すごく綺麗な雨

  新宿御苑の池をあんなにも綺麗に表現できてしまう新海監督は凄いです。そして、背景や雨、の美しさ、映像美とは、正にこのことかと思いました。新宿御苑の池は、濁りがある印象があったのですが、イメージが払拭されました。(笑)

 

 風情があるってこんな事をいうのでしょうね。「NTTドコモ代々木ビル」や「新宿の雑踏」、街の美しさ、人工物をあれほど綺麗に描けてしまうのは、すごいと思います。

 

 特に、梅雨と雨と逢引きと先生と生徒ってだけで『文学』として成り立たたせてしまっているところが作品として高い価値があると思います。美しいというか、なんというか、見入ってしまう物語です。

 

日常からはみ出した二人

 

 登場人物が凄いわけでもなく、どこにでもいる高校生と先生にフォーカスしており、物語もファンタジーのような壮大な冒険ものでもなく、ちょっと世界からはみ出ている二人の日常を描いているだけ。

 

 ストーリーが派手なものでなく、登場人物も個性的な人物ではない。でも物語はめちゃくちゃ魅力的。これってほんとに凄いことだと思います。シンプルなストーリーが美しくしている要因ですかね。ほんとの意味で結ばれのかは分からない二人ですが、きっと、数年後には、違った関係になっているのではないでしょうかね。

 

お気に入りの場面

 

 ユキノがお酒を片手にチョコを食べ始めたときは、この人、ヤバい人設定なのかと思ってしまいました。深い闇を抱えているのかと思いましたが、生徒とのあらぬ疑いをかけられて、信頼を失ったってだけでしたので、少し安心しました(笑)

 

 いや、あらぬ疑いをかけられて、信頼を失ったことも重大なことですがね。それで、昼間からお酒とチョコしか胃に入れないって、すごいな。深刻なことに変わりはないですが。

 

蛇足的な感想

 

 この現代で先生という職をまっとうすることの難しさが伝わってきた物語でもありました。人間関係で苦労する職ってイメージがより強くなりました。もっとも、メンタルが弱いと続かない職であることは周知の事実ですからね。

 

 もしかしたらメッセージ性がある物語なのかもしれないですが、それさえも感じないぐらいに見入ってしまいました。単純に美しく感じることに新鮮に感じただけかもしれないですが、お気に入りの映画になりました。

 

 是非、皆さんも視聴して下さい。

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