三流大学、理系学生が読んだ書物を語る

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こんな小学生がいたらすごい~ペンギン・ハイウェイ~

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 今回は、森見登美彦の『ペンギン・ハイウェイ』について、感想を綴ります。

  

冒頭が好きだ

 他人に負けるのは恥かしいことではないが、昨日の自分に負けるのは恥かしいことだ。一日一日、ぼくは世界について学んで、昨日の自分よりもえらくなる。

 

 書店で本を購入して、帰りの電車で数ページめくると目に入ってきた文章。

 おいおい、小学生でこの思考ってすごくないか?(笑)と思いました。

 

 お姉さんとぼくの関係が儚くもあるけど、ぼくが成長するためにはお姉さんが必要だったのだと感じます。

 様々なことに対して、好奇心がはたらき、愚直なまでに物事を考え抜く姿勢が眩しく映ります。多分、この最後の最後まで考え抜く力って誰からも教わらないもの、それを小学生にして身につけているぼくって何者だよ…。

 

 それに、お父さんから教わる姿がもう学者レベルの思考だと思います。大きい紙に全ての事象をメモして、頭の中でこの紙に書いた事柄同士が繋がるまで考える。

 これを小学生から出来るって凄いですよね(笑)

 この紙に書いて考える工程を飛ばして、脳内で直接出来たらすごいですよね。

  

 紙→見る→脳内で事象を整理

  

 様々な事柄の繋がりを組み合わせる。一見、関係ない事象を組み合わせると面白い発見があったりするもの。これを小学生で出来るってすごいの一言しか出てこないです。

 

森見ワールド全開

 物語の内容としては、森見ワールド全開です。どこからともなく、ペンギンが現れて、どこかに消える。種も仕掛けも分からない。お姉さんが不思議な存在として描かれている。SFちっくな連続の終盤は一気に読んでしまいました。

 きっと、『ぼく』はこれからも『ぼく』らしく、勉強して、ときどきお姉さんを思い出したりなんてして、成長していくのだろう。

 

 森見作品は、『有頂天家族』、『夜は短し歩けよ乙女』など、読んできました。「家族」や「恋」などが共通点だと思います。しかし、『ペンギン・ハイウェイ』は、『成長』がキーワードのような気がします。

 出会いと別れを通して、ぼくが成長することに本作品の意味があるのかなと思いました。

 

 そして、読み終えて、最後に言いたいことはどんだけおっぱい好きなんだよって。

 

 

 是非、皆さんも手にお取り下さい。

ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)

ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)

 

 

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