三流大学、理系学生が読んだ書物を語る

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好きだなこの物語~横道世之介~

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 今回は、映画『横道世之介』について、感想を綴ります。(注意:ネタバレあり)

 

はじめに

 映画『横道世之介』は、吉田修一の同名小説が原作です。

 

横道世之介』は、吉田修一による日本の小説。2008年4月1日から2009年3月31日まで『毎日新聞』に連載され、2009年9月16日に毎日新聞社より刊行された。2010年度柴田錬三郎賞受賞作。また同年度の本屋大賞3位に入賞している。2012年11月9日に文庫版が刊行。
出典:横道世之介 - Wikipedia

 

あらすじ

1987年、大学進学のために長崎から上京してきた青年・横道世之介は、そのお人好しな性格から流されるままにサンバサークルに入り、一目惚れした年上の女性・千春に弟のふりをしてくれと頼まれたり、世間知らずの社長令嬢・祥子に振り回されたり、友人の倉持に金を貸したりと、様々な人々と出会いながら忙しい1年間を過ごす。そして周囲の人々にとっても、世之介との出会いは青春時代の大切な思い出となる。
出典:横道世之介 - Wikipedia

 

横道世之介

 「横道世之介」ってゴロが良いですよね(笑)

 世之介の人物像を説明するとき、難しいのが、横道世之介がどんな人なのかという事を整理しないといけない。世之介は、地方(長崎県)出身と思われ、大学で上京して、サンバサークルに所属しており、バイトはホテルマン。何よりも、憎めない奴ってのが、世之介の一番の特徴。

 

 別に何かの為に武士道が如く死んだわけでもないけれども、男としてカッコイイと感じる部分があります。こんな友達がいたらきっと楽しいだろうなと不覚にも思ってしまったものです。友人の引っ越しを手伝うって本当に良い人じゃないとできないと思います。思いやりってほんと大事だなぁと感じます。

 

与謝野 祥子

 吉高由里子がはまり役で可愛いかったです。あんなお嬢様がいたら間違いなく惚れてしまうことでしょう。「世之介さーん」と呼ぶところが一番可愛い(笑)
 大事なことなので、もう一度、「世之介さーん」と呼ぶところが一番可愛い。祥子はふわふわした性格だなと思いました。しかし、最後は国連で働いている描写があるので、そんなことはなかったです。

 

世之介と良介

 世之介って誰かに似ているなと思ったのですが、直ぐに分かりました。パレードの「良介」です。憎めなく、明るくて純粋っぽい感じが、良介に似ている気がします。2人に共通している「なんかいい奴」って感じの登場人物は、群像劇では軽く読んでしまいがちですが、個人的には、一番印象に残ります。何でなのかな(笑) 

 


「パレード」についての感想はこちら

mottobungaku.hatenadiary.jp 

温かみのある物語

 横道世之介の物語でもあるけれども、世之介の周りの人たちの物語でもあることが楽しく感じた要因なのかもしれない。 一平と唯の恋のキューピット的な役割だったり、千春や雄介の性格を許容しているところが好きです。別に、同性愛者ではないけれども、この性格は好き(笑)

 

  お人好しで、人懐っこい感じの横道世之介という男は、社会に出ても世渡り上手な社会人になったことだと思う。横道世之介なしには、各登場人物たちの青春が輝くことが無かったように、会社でもマスコット的な存在として、会社に彩りを加えていたことでしょう。

 

 それぐらい、横道世之介の存在が大きい気がします。ただ、横道世之介がいなくなったとき、立つ鳥跡を濁さずのようにして、あたかもそこには居なかったって感じで、余韻を残すことなく去れてしまうキャラである。

 

 でも、ふとした瞬間に思い出す。

 「あんな奴いたな~」って具合に。

 これが世之介のすごいところ。人柄なせる業だと思います。単なる憎めないやつってだけじゃない感じがカッコイイと思います。気さくな感じで、人当たりの良さそうな青年って、理想的です。

 

蛇足的な感想

 すごく温かみのある映画になっています。パレードのようなミステリ要素はないですが、違った面白さがあるのが、この「横道世之介」です。

 

 是非、視聴してみて下さい。

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