三流大学、理系学生が読んだ書物を語る

三流大学、理系学生が読んだ書物を語る

小説、映画、マンガ…etcについて徒然なるままに感想を書いてます。

そのひとときをもう一度~三日間の幸福~

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 今回は、三秋縋先生の『三日間の幸福』について、感想を綴ります。

 

 

 過去志向の主人公は、大学生になってまでも小学生の時に好きだった人についてああでもない、こうでもないと考えているだけの毎日。自分の命に価値を見出せず、寿命を買い取ってもらう。何十億もの価値がきっとあると思っていたが、結果は三十万だった。次の日から監視員のミヤギと生活し始める。なんとも羨ましい限りです。 そんな感じで物語は進行していきます。 

 

 

 まぁ、自分の命が“三十万”だなんて死にたくなるし、自暴自棄にもなる。プライドが高いと尚更。

 もし自分の寿命の値段がしれたら、その付けられた値段以上の価値を生きているうちにつけさせたいと思う。誰かの決めた基準で付けられた値段なんてあてにならないし(笑)

 全体として重たくて暗い話というよりも、自分の価値って何だろう的なことを考えてしまう哲学的な感じだった(矛盾)。

 

 

 ここで言いたいのは、過去思考はつくづくもったいないと思うってことです。過去志向だと過去が基準で物事を考えるので、未来志向の『あれがあったら便利だよね、よし作ろう!』とエンジニア的な思考が育まれない気がすることです。

 『将来こうなったら、楽しいよね』という考えが好きな私からしたら、この物語は、過去志向はなんと怖いことだろう!!と教えられたものとなりました。過去志向ってつまらない人生なんだな~と軽く、緩く感じました。

 

 

 それにしても、二十歳ってこんな暗い心情で日々を過ごしたっけとどうでもいいことを考えてしまいました。二十歳ってまだまだ目の前に引かれているレールから降りて、違うレールに乗り換えることだってできる。私みたいに理転して底辺大学で『電磁気とは…』と考えることができるもの。

 ぶっちゃけ、過去にそんなに縛られていても仕方ない気がします…

 

 

三日間の幸福 (メディアワークス文庫)
 

 

 追記(2018/5/某日)

 

 三日間の幸福って、表紙にひかれて買ったことを思い出しました。

 ざっと、あらすじを読んでもピンとこなかったけど、表紙だけで決めてしまった事をエントリ振り返って、思い出しました。(笑)

 

 

 ライトノベルには暗い話、明るい話、様々ありますが、これは暗い話です。

 どん底の主人公が死んでいく物語です。

 死に方として相応しい死に方を模索していく物語とも言い換えられると思います。

 

 

 スッキリとした、ライトノベルらしい、青春小説が読みたい場合は、これを読まない方がいいです。間違いなく憂鬱になることでしょう。(笑)