三流大学、理系学生が読んだ書物を語る

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好きor嫌い~天上の音楽~

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 今回は、『天上の音楽』について、感想を綴ります。(注意:ネタバレあり)

 

はじめに

 著者は、木崎咲季さんです。

 

宮城県仙台市出身、在住。睦月生まれの水瓶座。本作『天上の音楽』にてデビュー。好きなものは本と珈琲と水玉模様。
出典:天上の音楽 | メディアワークス文庫公式サイト

 

あらすじ

 高校2年の僕こと秋月上総は悩んでいた。両親の離婚で13年離れていた父と姉と暮らすことになったからだ。姉の天音は才能あるピアニストの卵で、父親は有名なピアノの指導者らしい。「あなたのこと弟なんて思ってない」天音は言うけど、僕だって同じだ。だけどある日、箱入りお嬢様な天音を学校から送って帰った僕は、彼女もコンビニに行くし、甘い物が好きな“普通の女の子”なのだと知る。
 父と姉と亡き母。3人を繋ぐ音楽。その素養のない僕は、本当の家族になれるのだろうか。ピアノの音色と共に奏でられる、家族の再生の物語。
 出典:天上の音楽 | メディアワークス文庫公式サイト

 

「家族」の物語

『天上の音楽』を読み終えて、思ったことは、これが映画になったら面白そうだということです。 別に天音役が橋本愛じゃなくても実写化希望です。

 

 音楽一家の家族再生物語、結局は、家族は大事だよねって物語。主人公以外はみんな音楽に生き、音楽中心に生活が成りたっている。自分だけがのほほんと消費していく毎日。片や天音は、睡眠、食事を削ってピアノを弾く毎日。そんな姉弟の話です。

 

印象的な場面

 一番印象的な場面は、天音が母親の葬式に行かなかったときの心情を吐露するところです。

「でも行かなかった。意味がないと思ったから」

 形式だけ哀しんでみせるなんてことできないから

「だから発表会に出たの。そうしたら、周りの人たちからは病気だって言われた。変だって」

  まさしく、天才って感じの天音。ピアノを究める覚悟にハッとさせられました。小説だしフィクションだけども、この覚悟はすごいです。

 音楽が題材のものは、感動が切っても切り離せないぐらいセットになっているように感じるが、この物語はそんなことなかったです。父と天音との距離がぎこちない。だけれども、ドロドロ(死にたくなる程)とし過ぎていない。重すぎない物語として素直に楽しめました。

 

蛇足的な感想

 ピアノ、挫折、家族と青春が上手く溶け合った物語です。映像化したら絶対に面白いと思います。劇中では、月光とか流れてきそうですね(笑)
 是非、とも映像化してほしいです。

 

 是非、皆さんも手にお取り下さい。

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