三流大学、理系学生が読んだ書物を語る

小説、映画、マンガ…etcについて徒然なるままに感想を書いてます。

好きor嫌い~天上の音楽~

 『天上の音楽』を読み終えて、思ったことは、これが映画になったら面白そうだということ。 別に天音役が橋本愛じゃなくても実写化希望です。

 音楽一家の家族再生物語、結局は、家族は大事だよねって物語。

 主人公以外はみんな音楽に生き、音楽中心に生活が成りたっている。自分だけがのほほんと消費していく毎日。

 片や天音は、睡眠、食事を削ってピアノを弾く毎日。

 姉弟でこんなに対称的だと、読んでいていたたまれない。

 一番印象的な場面は、天音が母親の葬式に行かなかったときの心情を吐露するところだ。

「でも行かなかった。意味がないと思ったから」

 形式だけ哀しんでみせるなんてことできないから

「だから発表会に出たの。そうしたら、周りの人たちからは病気だって言われた。変だって」

  まさしく、天才って感じの天音。ピアノを究める覚悟にハッとさせられた。小説だしフィクションだけども、この覚悟はすごい。

 音楽が題材のものは、感動が切っても切り離せないぐらいセットになっているように感じるが、この物語はそんなことなかった。

 父と天音との距離がぎこちない、だけれども、ドロドロ(死にたくなる程)とし過ぎていない。重すぎない物語として素直に楽しめた。

 

 

天上の音楽 (メディアワークス文庫)

天上の音楽 (メディアワークス文庫)