三流大学、理系学生が読んだ書物を語る

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青春を謳歌するものたちはまぶしい~小説の神様~

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 今回は、相沢沙呼の青春小説『小説の神様』について、感想を綴ります。

 

青春を謳歌する

 物語は、中学生でプロの作家としてデビューした高校生が創作できなくなった今日この頃、ふとしたことで同い年の人気作家で隣の席の女子、小余綾詩凪と共著することになる。共に抱えている問題を補いつつ、成長する物語です。

 

 青春らしく、挫折と恋愛とその他もろもろの詰め合わせのような物語となっています。青春小説が好きな人にとっては、この上なく、最高な小説です。

 

 青春時代とは、色々なことに対して敏感だったり、ナーバスだったりします。ちょっとしたことで喜んだり、悲しんだりもします。ましてや、他者からの評価は一番敏感になっているものだ。身だしなみに気を遣ったり、中二病チックな思考に傾倒したりだってします。

 

 これらは青春時代でしか味わうことの出来ない、とても貴重な体験であると最近つくづく思います。それが後に、黒歴史と言われるイタイものでもです。ある日、主人公は、ネットで自分の作品のレビューを見て、メンタルをズタボロにされます。

 残念ながら、私の場合、自分の名前やらなんやらをネットでサーチかけても、何も出てこないので共感出来ないですが。しかし、青春時代特有の精神的な危うさには、共感じみたものを感じました。

 

お気に入りの場面

 

 それにしても、この手の作品のヒロインはとても可愛いく映るものですね。毎回、ヒロインに恋い焦がれてしまう自分に嫌気がする(笑)

 

はっとした小余綾は、僕から慌てて額を離すと、紅潮した顔を背けた。

「い、いいから、早く 部屋に入れてよ。風邪をひいたら、どう責任をとるつもりなの」

  まったく、最高に萌えたぜ。危うく、ツンとデレの割合が妙に心地よくて詩凪に惚れてしまうところでした。

  

  しかし、最後の最後でやられてしまった…

彼女は、ほんの少し、呆れたような顔を見せた。

「まったく……。ほら、行くわよ」

ぐい、と手首を掴まれて、強引に立ち上がらされる。僕は思わずふらついてしまった。くすくすと、どこか高慢に笑いながら、彼女は僕の身体を引っ張って行く。

  ちょっと強引なところは、草食系男子にはグッと来てしまいます。

 

最後に

 相沢沙呼作品は、今回初めて読みましたが、とても面白かったです。エピローグの終わり、どこか決意のような終わり方が、印象的です。

 これは個人的な邪推でしかないですが、最後の決意は、相沢沙呼先生の決意でもあるのかなと感じました。

 

 「僕たちの選んだ道」と締めくくるのは、カッコいいです。

 

 

 是非、皆さんも手にお取り下さい。

小説の神様 (講談社タイガ)

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続編

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