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青春を謳歌するものたちはまぶしい~小説の神様~

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 今回は、『小説の神様』について、感想を綴ります。

 

はじめに

 著者は、相沢沙呼さんです。「酉乃初の事件簿シリーズ」などで有名な方です。

 

相沢 沙呼は、日本の小説家・推理作家・ライトノベル作家漫画原作者。男性。埼玉県生まれ。聖学院大学人文学部日本文化学科中退。日本推理作家協会会員。
出典:相沢沙呼 - Wikipedia

 

あらすじ

 主人公の一也は高校生作家。中学生でデビューしたものの数年売れないでいた。一也と対称的な高校生作家、小余綾詩凪は人気がある。ふとしたきっかけで、二人で小説を合作することになる。お互いにぎこちないながらも打ち解けていく、一也は詩凪の秘密を知ることになる。小説の神様の真意を知るために一也は――。

 

青春を謳歌する

 物語は、中学生でプロの作家としてデビューした高校生が創作できなくなっていた、ふとしたことで同い年の人気作家で隣の席の女子、小余綾詩凪と合作することになる。共に抱えている問題を補いつつ、成長する物語です。

 

 青春らしい、挫折と恋愛とその他もろもろの詰め合わせのような物語となっています。青春小説が好きな人にとっては、この上なく最高な小説です。

 

 青春時代は、色々なことに対して敏感だったりします。ちょっとしたことで喜んだり、悲しんだりもします。ましてや、他者からの評価は一番敏感になっているものだ。身だしなみに気を遣ったり、中二病チックな思考に傾倒したりだってします。

 

 これらは青春時代でしか味わうことの出来ない、とても貴重な体験であると最近つくづく思います。それが後に、黒歴史と言われるイタイものでもです。ある日、主人公は、ネットで自分の作品のレビューを見て、メンタルをズタボロにされます。青春時代特有の精神的な危うさには、共感じみたものを感じました。

 

お気に入りの場面

  

はっとした小余綾は、僕から慌てて額を離すと、紅潮した顔を背けた。

「い、いいから、早く 部屋に入れてよ。風邪をひいたら、どう責任をとるつもりなの」

  可愛いですね。不器用な感じが伝わってきます。

 

彼女は、ほんの少し、呆れたような顔を見せた。

「まったく……。ほら、行くわよ」

ぐい、と手首を掴まれて、強引に立ち上がらされる。僕は思わずふらついてしまった。くすくすと、どこか高慢に笑いながら、彼女は僕の身体を引っ張って行く。

  ちょっと強引なところは、草食系男子にはグッと来ます。

 

蛇足的な感想

 相沢沙呼作品は、今回初めて読みましたが、とても面白かったです。エピローグの終わり、どこか決意のような終わり方が、印象的です。

 これは個人的な邪推でしかないですが、最後の決意は、相沢沙呼先生の決意でもあるのかなと感じました。

 

 「僕たちの選んだ道」と締めくくるのは、カッコいいです。

 

 

 是非、皆さんも手にお取り下さい。

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