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青春を謳歌するものたちはまぶしい~小説の神様~

 相沢沙呼先生による青春小説「小説の神様」の感想を少々綴る。

 

 物語は、中学生でプロの作家としてデビューした高校生が創作できなくなった今日この頃、ふとしたことで同い年の人気作家で隣の席の女の子と共著することになる。共に抱えている問題を補いつつ、成長する物語。

 

 最近、妙に青春小説を読みたくなり、ふらっと書店に行き、タイトルに惹かれて即買いをした。

 

 青春時代とは、色々なことに対して敏感だったり、ナーバスだったりする。ちょっとしたことで喜んだり、悲しんだりもする。ましてや、他者からの評価は一番敏感になっているものだ。身だしなみに気を遣ったり、中二病チックな思考に傾倒したりだってする。

 

 これらは青春時代でしか味わうことの出来ない、とても貴重な体験であると最近つくづく思う。それが後に、黒歴史と言われるイタイものでもだ。ある日、主人公は、ネットで自分の作品のレビューを見て、メンタルをズタボロにされる。

 残念ながら、私の場合、自分の名前やらなんやらをネットでサーチかけても、何も出てこないので共感出来ない。しかし、青春時代特有の精神的な危うさには、共感じみたものを感じた。

 

 それにしても、この手の作品のヒロインはとても可愛いく映るものだ。毎回、ヒロインに恋い焦がれてしまう自分に嫌気がする。

 

はっとした小余綾は、僕から慌てて額を離すと、紅潮した顔を背けた。

「い、いいから、早く 部屋に入れてよ。風邪をひいたら、どう責任をとるつもりなの」

  まったく、最高に萌えたぜ。危うく、ツンとデレの割合が妙に心地よくて詩凪に惚れてしまうところだった(笑)

  

  しかし、最後の最後でやられてしまった…

彼女は、ほんの少し、呆れたような顔を見せた。

「まったく……。ほら、行くわよ」

ぐい、と手首を掴まれて、強引に立ち上がらされる。僕は思わずふらついてしまった。くすくすと、どこか高慢に笑いながら、彼女は僕の身体を引っ張って行く。

  ちょっと強引なところは、草食系男子にはグッと来てしまう。

 

 

 明日も、青春小説を求めて書店にでも行こうかな……

 

 

小説の神様 (講談社タイガ)

小説の神様 (講談社タイガ)