三流大学、理系学生が読んだ書物を語る

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【感想】せーので~君の名は。~

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 今回は、『君の名は。』について、感想を綴ります。(注意:ネタバレあり)

 

はじめに

  新海誠監督の6作目の長編アニメーションです。

 

新海 誠は、日本のアニメーション作家・映画監督、小説家。本名は新津 誠。妻は女優の三坂知絵子、娘は子役の新津ちせ。中央大学文学部卒業。
出典:新海誠 - Wikipedia

 

あらすじ

 東京に暮らす男子高校生・立花瀧と飛騨地方の田舎に暮らす宮水三葉は、目が覚めるとお互いが入れ替わる、「夢」を見る。二人は、ルールを設けて、日常を過ごしていく。しかし、ある日、入れ替わりが起こらなくなる。二人の入れ替わりには、ティアマト彗星が大きく影響していた。

 

夢のような話

  正に、「夢のような話」です。ティアマト彗星が落下する日、糸守町にいる町民を助けるために夢のなかで入れ替わっていた二人。結局、現実で、二人が会ったのは、瀧が中学生のとき、三葉が東京まで会いに行ったときと、物語の終盤、二人が社会人になった後の二回だけしか描かれていません。

 

 この二回だけしか、会っていないことに対して、夢のようなストーリー展開だと感じました。一回でも三回でもなくて、二回。一回だけならたまたま、三回だったら運命、二回だったら単なる偶然、この言葉が当てはまるように感じました。あくまでも、感覚的な思いですけど。

 

終わり方が好き

  終わり方がバットエンドでもハッピーエンドでもないように感じます。個人的には、腑に落ちたような、落ちないような気がします。過去の新海作品を見ているからか、終わり方に疑問を持ちました。

 

 結局、瀧と三葉が結ばれたと解釈していいのでしょうかね?

 

 「秒速5センチメートル」は、ほぼバットエンド、「言の葉の庭」もヒロインとは結ばれていない、「雲のむこう、約束の場所」は、ヒロインが記憶がない。何とも言えない、終わり方をするのが、新海作品のような気がするので、この「君の名は。」は微妙だなと思いました。ただ、この終わり方は嫌いじゃない、むしろ好きなんですけどね(笑)

 

三葉が可愛い

 

 結末がどうであれ、ヒロインの三葉が兎に角可愛い。また、お互いの禁足事項は年相応らしくて笑います。

 

 三葉は自分の頭にくるり組紐を回す。カチューシャのように縦に巻いて、左耳の上でちょうちょ結びにする。
 「どうかな?」頬を染めて、上目遣いで俺に訊く。組紐がリボンのように、ボブの頭で跳ねている。

 

 可愛いらしさが溢れ出ている。これは、好きになる。ヒロインしてますね。(笑)
 奥寺先輩とのデートで、瀧のための厳選リンク集は、馬鹿にしている感じがしつつも気遣っているところも良いですよね。

 

「ずっと何かを探している」

  瀧が「何かを探している」と言っていますが、これって面白い表現だと思います。
 この何かって瀧くんにとっては、三葉や体験してきた記憶なのは明白ですが、瀧の状況は就活をしていて、答えのない問題(どんな会社から内定を貰うかなど)にぶつかっていて、漠然としたイメージだけが頭にあると解釈できます。

 

 記憶にない『何か』を意識していて、それが生活にも影響している。瀧の実体のない『何か』を探している感じが、「もがいている」と言い換えられます。この『もがいている』感じに共感しました。というよりも共感させられたという感じです(笑)

 

 最後、三葉を見つけて走り出すシーンは、何年も漠然としていたイメージがはっきりとした瞬間だったと思います。そんな状況で、三葉を見つけたら、走り出しますよね。必死で走って手に入れたくなります。手に入れると言うよりも、「確認したくなった」に近いのかもしれませんが…。

 

 この一連のシーンにおいて、瀧の「ずっと何かを探している」という言葉は、すごく重く、私たち受けて側には、印象に残ります。たった一言がこんなに引っかかるように、表現していることが凄いですね。

 

 物語は三葉と再会して終幕ですが、瀧は、きっと漠然とした『何か』の答えを見つけられたのかなと思います。ですので、ある意味では、ハッピーエンドなのかもしれませんね。

 

蛇足的な感想

  彗星、夢、入れ替わり、とファンタジー要素ばかりです。しかし、どこかリアリティーがあったりと、すごいです。結局、面白いアニメということです。

 

 是非、視聴してみて下さい。

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