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こんなお独り様はちょっと羨ましい~ぼっちーズ~

ライトノベル

 昨今の日本では、お独りさまに優しい社会になりつつある。某大学の食堂には独り席が設けられていたり、ひとりカラオケに始まりひとり焼肉……、ひとり〇〇と肯定的に言われるようになっていたりと独りで楽しめる社会が形成されつつある。

 

 このような社会で青春を過ごす平成生まれの我々は恵まれているのかもしれない。独りになることに抵抗がないのである。これは老後の生活を想像するとその時にものすごい効力がありそうだ……。

 

 しかし、最初から独りでいることは望まない。皆、友達や恋人を求めるのが至極当然のことだ。とりわけ青春時代はこの存在をより求める。先生でも親でもなく、「友達」と「恋人」である。

 

 なぜこんなにも執着するのかは定かではないけれども強いて言うのであれば、本能が求めているのかもしれない。

 

 入間人間先生の「ぼっちーズ」の登場人物たちは皆「ぼっちからの脱却」を目指す。「ぼっちは嫌だ」とのたうち廻る。一癖も二癖もある大学生どものキャンパスライフは傍から見ると負け組だと言われるかもしれないが、読むとそんなことはないと思わされる。ぼっちはぼっちなりに人生の楽しみ方を知っている。それはぼっちにならなければ知ることは出来ない。

 「友達という言葉がどうして生まれたか」ということに対して中村さんがおしゃっています

「きっと、あなたみたいな人が必死にもがいて、他の人との距離を埋めようと試行錯誤した結果の一つなんだと思います」

 

 大学の食堂でいつもぼっち飯の人、会社ではコンパや同期の集まりに自分だけ呼ばれない人……、ぼっち同士が集まればそれはぼっちではなく「ぼっちーズ」という団体になる。(ぼっちが一堂に会したらそれはそれでカオスなことになる気がするが)

 

 是非、ぼっち達が主人公の物語をご堪能あれ。