三流大学、理系学生が読んだ書物を語る

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気分は「心」の読後感と同じ~ノルウェイの森~

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 今回は、村上春樹先生の『ノルウェイの森』について、感想を綴ります。

 

ノルウェイの森』の面白さは分かりづらい

 ノルウェイの森を初めて読んだのは、確か、高校1年の夏だったと記憶しています。その時の感想は、なにこのオ○二ー小説!?って感じだった気がします。ハルキストの皆さん、下品な表現ですみません。しかし、当時の私は、純粋に物事を捉えていたのです。

 

 「死」や「直子」、「キズキ」、「緑」なんてワードは一つも心に残ることはなく、「突撃隊」・「永沢さん」という人物に焦点をあてていたと記憶しています。

 

 毎朝、ラジオ体操をやってのけ、アムステルダムの運河の写真を部屋に貼ったりする「突撃隊」の姿を想像して、実際に友達になったらどんなふうだろうか。何人とも女の子と寝たであろう「永沢さん」と先輩・後輩の関係になったらどんなに楽に女の子を抱けるだろうかと…。

 

 まぁ、端的に言えば、物語のテーマは分からなかったけど、登場人物たちは、なんか人間味があって面白いなぁと感じていたってことです(笑)

 

お気に入りの場面

 私にとって魅力的な登場人物たち、その中でも「永沢さん」は別格です(笑)

 どこか男として、真似たくなるカッコ良さがある気がします。何よりも、「永沢さん」のこの三言でくっらときました。

 

 事後、僕が永沢さんに「こんな生活は空しくないのか?」と聞いての返答

お前がこういうのを空しいと感じるなら、それはお前がまともな人間である証拠だし、それは喜ばしいことだ

 

それを説明するのはむずかしいな。ほら、ドストエフスキーが賭博について書いたものがあったろう?あれと同じだよ。つまりさ、可能性がまわりに充ちているときに、それをやりすごして通りすぎるというのは大変にむずかしいことなんだ。それ、わかる?

 

 食事の席でハツミさんに向けて

あんなの女遊びともいえないよ。ただのゲームだ。誰も傷つかない

 

 当時、私は「永沢さん」を男の中の漢と思い、尊敬していました。こんな男になりたいとさえ思った。頭が良く、イケメンで、好きなだけ女の子を抱けるなんて羨ましい。また、「永沢さん」がゲスいなんてことも理解できていたのですが、ただ、それでもこの「永沢さん」をかっこいいと思いました(笑)

 

 ハツミさんが自殺したことを手紙で「僕」に知らせた内容より

ハツミの死によって何かが消えてしまったし、それはたまらなく哀しく辛いことだ。この僕にとってさえも

 

 これはもうゲスの極みである。でも永沢さんカッケー…

 

 以上が、当時(今でいう中二病を拗らせていた)の感想です。いや、今も好きな場面ですけどね。(笑)

 

「僕」という存在

  終始、「僕」という存在は暗いです。モラトリアム的な人間であり、生きることに無頓着なようでいて、本能には忠実な「僕」。

 

 「僕」は単なる弱い人なのだろうか?

 それとも、死を意識し過ぎな臆病者なのだろうか?

 

 結論は出ていないですが、「僕」が精神的に強い人ではないことは確かだと思います。人間として、どこかどうしようもないダサさがあるところが、唯一の人間らしさだと思いました。

それから、何度か読んで

 最近読んだ感想は、夏目漱石の「心」の読後感に似ているな~でした。それ以外、特に感じなかったです(汗)

 多分、読み手である、私があまりにもレベルが低いので、メッセージが伝わってこないです。これは、もう仕方ないですね(笑)

 

 物語として、メッセージはあると思いますが、分からないものは、分からない。開き直りですが、いつか、この物語の伝えたいことが分かるようになれたらなぁ、と思います。

 

 

  是非、皆さんも手にお取り下さい。

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ノルウェイの森 下 (講談社文庫)

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