気分は「心」の読後感と同じ~ノルウェイの森~

ノルウェイの森を初めて読んだのは、確か、高校1年の夏だったと記憶している。

その時の感想は、なにこのオ○二ー小説!?って感じだった。

ハルキストの皆さん、下品な表現ですみません。しかし、当時の僕は、純粋に物事を捉えていたのである。

 

「死」や「直子」、「キズキ」、「緑」なんてワードは一つも心に残ることはなく、「突撃隊」・「永沢さん」という人物に焦点をあてていたと記憶している。

毎朝、ラジオ体操をやってのけ、アムステルダムの運河の写真を部屋に貼ったりする「突撃隊」の姿を想像して、実際に友達になったらどんなふうだろうか、七十人とは寝たであろう、「永沢さん」と先輩・後輩の関係になったらどんなに楽に女の子を抱けるだろうかと………

 

何よりも、「永沢さん」のこの三言でくっらときた

事後、僕が永沢さんに「こんな生活は空しくないのか?」と聞いての返答

お前がこういうのを空しいと感じるなら、それはお前がまともな人間である証拠だし、それは喜ばしいことだ

 

それを説明するのはむずかしいな。ほら、ドストエフスキーが賭博について書いたものがあったろう?あれと同じだよ。つまりさ、可能性がまわりに充ちているときに、それをやりすごして通りすぎるというのは大変にむずかしいことなんだ。それ、わかる?

 

食事の席でハツミさんに向けて

あんなの女遊びともいえないよ。ただのゲームだ。誰も傷つかない

 

当時、僕は「永沢さん」を男の中の漢と思い、尊敬していた。こんな男になりたいとさえ思った。頭が良く、イケメンで、好きなだけ女の子を抱けるなんて羨ましい……

また、僕は「永沢さん」がゲスいなんてことも知っていた。ただ、それでもこの「永沢さん」をかっこいいと思っていた。

ハツミさんが自殺したことを手紙で「僕」に知らせた内容より

ハツミの死によって何かが消えてしまったし、それはたまらなく哀しく辛いことだ。この僕にとってさえも

 

これはもうゲスの極みである。でも永沢さんカッケー…

 

以上が、当時(今でいう中二病を拗らせていた)の感想でした。

 

最近読んだ感想は、夏目漱石の「心」の読後感に似ているな~でした。それ以外、特に感じなかったです(汗)

また、「心」を元旦に読んで、暗い気分でおせちを頬張り、大学の定期試験の対策をしたことを思い出しました(笑)

去年は、「伊豆の踊子」を元旦に読み、無性に人肌が恋しくなったのですが、今年はただただ鬱な気分になっただけでした。来年の初めに読む本はもっと気分が明るくなるものを読みたいと思います……