三流大学、理系学生が読んだ書物を語る

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悲しいなぁ、TRONは無名~情報文明の日本モデル TRONが拓く次世代IT戦略~

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 今回は、『情報文明の日本モデル TRONが拓く次世代IT戦略』について、感想を綴ります。

 

はじめに

 著者は、坂村健先生です。情報工学分野で活躍されている工学者です。

 

坂村 健は、日本のコンピュータ科学者、コンピュータ・アーキテクト。工学博士、東京大学名誉教授、東洋大学教授・情報連携学部長。専攻での研究内容はダイナミックアーキテクチャだが、自ら提唱したTRONプロジェクトにてリーダー、またアーキテクトとして多種多様な仕様を策定している。東京都出身。
出典:坂村健 - Wikipedia

 

こんな本です~「情報文明の日本モデル TRONが拓く次世代IT戦略」~

  坂村先生が、「TRON」プロジェクトを立ち上げるまでの経緯、目指しているところ、これからの動向が示されています。「TRON」がどのようなモノなのか、概要が説明されており、理系、文系に関わらず、これからのIoT時代を切り開いていく分野の方には、おすすめの本です。

 

日本発のOS

 パソコンなどのOSと言えば、マイクロソフトWindows、アップルのMacintoshが有名です。そんな中、「TRON」というOSがあることを知っている人はどのくらいいるでしょうか?
 「TRON」とは、リアルタイムOSです。坂村先生が提唱している日本発のOSです。

 

 私たちは、TRONを搭載している製品を知らず知らずのうちに使っています。例えば、レーザープリンタ、デジカメ、携帯、車のエンジン制御……etc。

 

 多くの組み込み系製品に応用されているそうです。この計画を始めるきっかけになったのが、ベル研究所の訪問時だそうです。詳しくは、著書を読んでみてください。
 調べてみたら組み込み系システムで、多くのシェアを取っているようなので、すごいですね。

 

news.mynavi.jp

 

オープン

 私がもっとも驚いたことは、コンセプトの一つになっている「オープン」であることです。欧米のITは利益追求に貪欲なので、マイクロソフトのようにソースを非公開にしていることが普通です。しかし、坂村教授は公開しています。ビジネス色を出さず、社会発展を目指しているところにカッコ良さを感じます。

 

 実際に、そのように動いている「TRONプロジェク」がすごいですね。何よりも、プロジェクト規模が大きくて、効果が出ることに期待したいです。欧米は、良い意味でも悪い意味でも標準規格・ルール作りに長けています。独自のルールを作り、その様な流れに日本も乗れたら面白いと思うので、めちゃくちゃ頑張って欲しいです。

 

最近の動向

 最近、やたらとAI、ビックデータ解析、IoTと聞きますが、リアルタイム性が重視されるのであれば、TRON系OSを使用すればいいのではないかと思う、今日この頃です(笑)

 

 TRONについては、失敗だっただのと言われているようですが、リアルタイム性を売りにしているのでIoTの時代が来て、この時代の為のOSだった気がします。

 時代を先取りし過ぎたから当時はPC用としては、失敗したのかもしれません。他にも、原因はあるのでしょうけどね。しかし、ここからは、TRONの時代が来ると思います。

 

 何よりも、優秀なエンジニアたちは、既に利用しているみたいなので、これからのIT分野を席巻できるだろうと思います。個人的には、拡張性があるのかな?と思っていたりします。ただ、私はまだまだ勉強不足なので、邪推でしかないですが。

www.tron.org

最後に

 日本発のOSなので、より大きな成功を祈っています。何よりも、IoTの普及で、チャンスは多くあります。どのような分野でも関わってくると思うので、アンテナを張って、応援していきたいと思います。

 

是非、皆さんも手にお取り下さい。

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