情報文明の日本モデル TRONが拓く次世代IT戦略

 今回は、最近読んだ新書の感想です。これは少し古いものですが、教授に勧められたので読んでみました。

 著者は東大教授であられる坂村先生です。ご自身が携わるTRON計画に着手するまでの経緯・計画の内容について書かれています。

 

 

 ご存知の通りパソコンのOSと言えば、マイクロソフトWindows、アップルのマッキントッシュが有名です。しかし、我々は、TRONを搭載している製品を知らず知らずのうちに使っています。例えば、レーザープリンタ、デジカメ、携帯、車のエンジン制御……etc.

非常に多くの製品に応用されているそうです。この計画を始めるきっかけになったのが、ベル研究所の訪問時だそうです。詳しくは、著書を読んでみてください。私がもっとも驚いたことは、コンセプトの一つになっている「オープン」であることです。欧米のITは利益追求に貪欲なので、マイクロソフトのようにソースを非公開にしていることが普通です。しかし、坂村教授は公開しています。ビジネス色を出さず、社会発展を目指しているところにカッコ良さを感じます。

 

 

 私は、この本を読むまでOS=欧米を連想していましたが、読後は、見かけるものに「これひょっとしてTRONの応用製品じゃない?」と心中はしゃいでいます。まだまだ、自分の知識・教養不足を感じました。本を読むことは好きなのですが、教養としての読書にももっと力を入れなくてはと感じました。