三流大学、理系学生が読んだ書物を語る

小説、映画、マンガ…etcについて徒然なるままに感想を書いてます。

山羊の歌

今回は、たまたま目に付いた詩、中原中也詩集の1篇、「失せし希望」です。

 

暗き空へと消え行きぬ

 わが若き日を燃えし希望は。

 

目次でタイトルに惹きつけられて読みましたが、自分自身がテンションの低い時にこんなに挫折感が漂う詩を読むと精神が病みますね……。

 

また、若くして亡くなられたのに、"若き日"なんて言葉を使うあたり、なんとも言えませんね。

 

夏の夜の星の如くは今もなほ

 遐きみ空に見え隠る、今もなほ。

 

ここまでは、まだ平静に読めましたが……

 

暗き空へと消えゆきぬ

 わが若き日のは希望は。

 

夢も消えちゃったか!?

希望もなくなり、夢もなくしてしまうとは何と恐ろしいこと。

 

 

 引用はここまでにしておきますが、最後まで読み、後味が良いとは言えません。しかし、飾らない言葉だからこそ、1回、目にしただけで頭から離れないインパクトがあると感心しました。それは、この詩だけではなく、詩集全体にも言えることですが。

 読書をしていて、この「言葉の影響」をいつもすごいと感じます。何気ない1文、1文であったとしてもふと思い出す時には、それは、自分の中で「筆舌しがたい何か」に昇華しています。この「何か」を感じる時がとても好きです。食事をしているとき、電車を降りて目的地まで歩いているとき、シャワーを浴びているとき…、挙げたらきりがないないですね、要は、何気ないとき。

 本音を言ってしまえば、教養を身につけるための側面、手段としての側面があることも否定できませんが、結局、この「何か」を感じたくて読書をしています。

 少し熱くなりましたが、もっと読書をする人が増えますように(笑)