三流大学、理系学生が読んだ書物を語る

三流大学、理系学生が読んだ書物を語る

小説、映画、マンガ…etcについて徒然なるままに感想を書いてます。

志賀直哉~小僧の神様、赤西蠣太、好人物の夫婦~

スポンサーリンク

 今回は、志賀直哉の「赤西蠣太」についてです。

 この作品を知ったのは、高校か中学かの授業がきっかけだったと記憶しています。

 

 

 内容としては、醜男である赤西蠣太が仕事を辞めるきっかけとして美人に告白して振られたことによるショックと恥ずかしさから仕事を辞めたと周囲に思わせるように企むのだが…

 

 

 最終段落より

最後に蠣太と小江との恋がどうなったかが書けるといいが、昔の事で今は調べられない。それはわからず了いである。

 

 この終わり方好きです(笑)

  結論が気になるが、二人が結ばれた事は、それ程重要ではないと自分に言い聞かせました。

 

 

 話が脱線してしまいますが、「小僧の神様」の終わり方も好きです(笑)

――とこう云う風に書こうと思った。然しそう書く事は小僧に対し少し残酷な気がして来た。それ故作者は前の所で擱筆する事にした。

 

 あえてこの段落は無くても締まりとしては、十分なのに最後に書くあたりが好きです。

 

 

 またまた、脱線ですが、「好人物の夫婦」の細君が良人の旅行に反対しているところより

「貴方がそんな事をしないとはっきり云って下されば少し位淋しくてもこの間から旅行はしたがっていらしたんだから我慢してお留守しているんですけど」

きっとそんな事を仕ようと云うんじゃないよ。仕ないかも知れない。そんなら多分しない。なるべくそうする。――然し必ずしも仕なくないかも知れない

「それ御覧なさい。何云ってらっしゃるの。いやな方ね」

 

 いやいや、浮気をしないで欲しいって言われているんだから、嘘でもしないって言えばいいところをあえてこう返すところがまた、何とも言えないです。

 ちょっと、自分に自信がある感じが面白いです。

 こんな男になりたいものです……

 

 

 志賀直哉作品はどれも面白いです。短・中編が多く、難解な言葉もそれ程多くなく読みやすいです。

 『和解』なんて、ほとんど、自分のこと言ってるのだろうなと読み取れますし…

 

 

 ただ、喧嘩した理由がよく理解できなかったですが(笑)

 人それぞれ、色々と悩みを抱えているのかなぁ、と無理やり解釈しました。

  私の場合、喧嘩しても、潔く早く仲直りしようと思います。

 とてもじゃないが、身内と冷戦状態はキツイです……

 

 

小僧の神様―他十篇 (岩波文庫)

小僧の神様―他十篇 (岩波文庫)

 

 

広告を非表示にする