三流大学、理系学生が読んだ書物を語る

三流大学、理系学生が読んだ書物を語る

小説、映画、マンガ…etcについて徒然なるままに感想を書いてます。

青春を楽しめますように~神田川デイズ~

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 今回は、豊島ミホ先生の「神田川デイズ」について感想を書きます。内容としては、大学生のお話です。ぱっとしないトリオやある団体に属してる学生、大学デビューの学生……

 

 

 と、まぁ、数人の学生の視点で書かれています。

 ようは、短編連作的な内容となっています。

 

 

 今回は、物語の内容についてはもちろん、あとがきとして著者自身が書かれていることについても感想と言うか、自分の思ったことを書きます。

 

 

 早速ですが読んでいて、気になるところ2つを本文から上げます。

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    • 「俺たちって地球のスネカジリだと思わないか。こんな…こたつと石油ストーブのw使いの部屋でぬくぬくして、ミカンまで消費して……」

 

 

 

    • ただ、俺は、どこか他のところに行きたいのだ。パッと開けた、めくるめく世界がーーあの雨の音と、後悔と、羞恥を、さっと消してくれる光に満ちた世界がーーちゃんと先に行っていると信じたいだけだ。

 

 

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 本文には、これら以外にも現状を打破したい思いがリアルに描写されていると感じました。 著者自身があとがきで書かれているのですが、

 登場人物に自分を反映させている部分があるのがなんとなく読んでいて感じました。だから、読んでいて共感することが多かったです。特に、友達を作れなかった理由として

「選ばれたいが、私は選ばれない」という強い思いがあったからだ。

 

 自分も友達が多い方ではないので、この気持ちが無きにしも非ずって思います。

 

 また、

でも、「選ばれないから」と怯えて後ずさることで、自分が「誰をも選ばれない」という選択をひとつしているということに、私はずっと気が付かなかった。

 

  これは、響きましたね。誰からも選ばれないからって誰も選ばないことは、別問題であるのは当然ですよね。当たり前のことに気がつきました。

 

 

 大前提として、著者自身の経験が大いに物語に反映されている事を再認識しました。

 ミステリーやSFではない限り、ある程度のフィクションはあれど、著者の思いが物語になっており、解釈は人それぞれですが、きっとこんな事言いたかったのだろうなあ、と邪推する。

 

 これだから、読書ってやめられない。本当に読書から学ぶことって多いですね。

 

神田川デイズ (角川文庫)

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