三流大学、理系学生が読んだ書物を語る

三流大学、理系学生が読んだ書物を語る

小説、映画、マンガ…etcについて徒然なるままに感想を書いてます。

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文学

大学生の理想的な生活~砂漠~

今回は、伊坂幸太郎先生の『砂漠』について、感想を綴ります。 書店で、実業之日本社創業120周年記念の新装版を購入して、読みました。 読み終えて、感じたことは、こんな仲間たちと学生時代に出会ったら一生ものだよなぁと。 それぐらい、眩しく感じました…

いいよーこの物語~そして僕等の初恋に会いに行く~

今回は、 西田俊也先生の『そして僕等の初恋に会いに行く』について、感想を綴ります。 本書は甘酸っぱい初恋の物語です。 嘘です。甘酸っぱい感じは、ほとんどないです(笑) 甘酸っぱいというよりも、初恋との決別のお話だと感じました。だから、どこかス…

この支配からの~少女は卒業しない~

今回は、朝井リョウ先生の連作短編集『少女は卒業しない』について、感想を綴ります。 久しぶりに、朝井リョウ作品を読んで、やっぱりゆとり世代を上手く描くなと感じました。 上から目線ですみません。ですが、ほんとに、ザ・ゆとり世代の人物描写が上手い…

甘酸っぱい物語~十年後の僕らはまだ物語の終わりを知らない~

今回は、 尼野ゆたか先生の『十年後の僕らはまだ物語の終わりを知らない』について、感想を綴ります。 ところで、過去の忘れなれない恋ってありますか? ちなみに、私はないです。悲しい青春時代だったと自分でも思いますが(笑) でも、この主人公は、心の…

壮絶な人生だなぁ~奇跡のリンゴ~

木村秋則さんの壮絶な伝記です。 無農薬でリンゴを生産するまでの生活を某プロフェッショナルな番組を元にした本です。個人的には、某プロフェッショナルな番組がすごく好きで、放送当日も見ていたので、その本をプライムリーディングで見つけた時は、ちょっ…

こんな小学生がいたらすごい~ペンギン・ハイウェイ~

今回は、森見登美彦先生の『ペンギン・ハイウェイ』について、感想を綴ります。 他人に負けるのは恥かしいことではないが、昨日の自分に負けるのは恥かしいことだ。一日一日、ぼくは世界について学んで、昨日の自分よりもえらくなる。 書店で本を購入して、…

好きだなこの物語~横道世之介~

今回は、吉田修一先生の『横道世之介』原作、映画『横道世之介』について、感想を綴ります。 大学生になってから知ったこの物語、きっと今の大学に入学しなかったら知ることさえなかった気がします。図書館で見つけて即借りたこの物語は、私にとって「パレー…

森ワールドを堪能~銀河不動産の超越~

『すべてがFになる』の著者、森博嗣先生のラブコメ⁉作品、『銀河不動産の超越』について、感想を綴ります。 無気力すぎる髙橋と愉快な仲間たちとの物語。特に事件が起こることはないが、会社で出会うお客さんはどの人も個性が強い者ばかり。 自然と髙橋の周…

突然の目覚め~美しい星~

今回は、三島由紀夫の『美しい星』について、感想を綴ります。 突然、家族の誰かが『私は宇宙人だ』と言い出したら驚くものです。しかもそれが家族全員が違う星の生まれだという。最初はそんな馬鹿げたことと真に受けないはず。 だけど、次の日には、兄弟が…

これぞSFラブコメ~世界、それはすべて君のせい~

今回は、くらゆいあゆ先生の『世界、それはすべて君のせい』について、感想を綴ります。 ある日、大学の映画サークルで活動する貴希は、語学のクラスで一緒のお嬢様・村瀬真葉と言い合いになる。真葉の高飛車な態度が原因だった。教授の仲裁もあり、その場は…

古都と言えば京美人~古都~

今回は、川端康成の『古都』について、感想を綴ります。 京都は特別な雰囲気をまとったところだと思います。いつ行っても市内は落ち着いていて、ほど良い都会度だと思います。きっと、昔も変わらない雰囲気で今の京都を築いてきたのでしょうね。 華やかさと…

当事者が出てこない~桐島、部活やめるってよ~

映画『何者』に魅せられて、原作を読み、それぞれの人間模様に共感したり、しなかったりしました。 そして、次に『桐島、部活やめるってよ』を読みました。結論、即映画も観ようってなり、Amazonにてレンタルで視聴…… 原作・映画の両方ともめちゃくちゃ面白…

電車の中にペンギン!?~ペンギン鉄道なくしもの係~

今回は、名取佐和子先生の『ペンギン鉄道なくしもの係』について、感想を綴ります。 電車は、多種多様な人、動物が利用するもの。電車の中では、携帯に集中している人や同僚や友人と会話する者たちがいる。もちろん、私のように読書に勤しむ人もいれば、真面…

一体、自分って?~何者~

朝井リョウ先生の『何者』について、感想を綴ります。 映画版 書籍 映画版 映画の「何者」を観て、SNSって本当怖いって思いました。今自分がこうしてココに綴っていることも含めて。(笑) 何かを感じ、思い、意見する。それもSNS上で行うことについて再確認…

えっ、枕って生き物なの?~生物学者山田博士の聖域~

今回は、松尾佑一先生の『生物学者山田博士の聖域』について、感想を綴ります。 例えば、知人の結婚式で隣席の人が、枕に向かって「どうだい、楽しんでいるかい」なんて言っていたら何を感じるだろうか? つい先ほどまでは、お互いの名前について軽く花を咲…

青春を謳歌するものたちはまぶしい~小説の神様~

相沢沙呼先生による青春小説「小説の神様」の感想を綴ります。 物語は、中学生でプロの作家としてデビューした高校生が創作できなくなった今日この頃、ふとしたことで同い年の人気作家で隣の席の女の子と共著することになる。共に抱えている問題を補いつつ、…

悲劇の名作~ロミオとジュリエット~

今回は、ちくま文庫、松尾和子訳「ロミオとジュリエット」についてです。 個人的には松尾和子さんの訳が一番読みやすく感じます。他の方の訳はどうも読みにくいです(笑) テンペストもちくま文庫で読んだし… さて、ロミオには嫉妬してしまう、後を追って自…

蹴られたい背中~蹴りたい背中~

綿矢りさ先生の『蹴りたい背中』についての感想です。 なかなか背中を異性に蹴られことはないだろう。しかもそれが愛情たっぷりと詰まった蹴りをだ。 にな川が長谷川さんに蹴られたみたいに私もとは思わないけれど……、本当に思わないけれども、一度も経験し…

古都に闊歩する獣たち~有頂天家族~

森見登美彦先生の著書『有頂天家族』についての感想を少々綴ります。 「有頂天家族」は京都が舞台の狸の話。町には化けた狸が潜んでいて、他のケモノ(天狗)たちも人間と共存している。「面白きことは良きことなり」がモットーの矢三郎が中心のお話。 強烈…

猫愛は誰にも負けない?~猫と庄造と二人のをんな~

誰よりも猫を愛してやまない庄造とその妻、前妻の心情を面白く綴った小説、谷崎潤一郎の短編『猫と庄造と二人のをんな』を最近読みました。感想を少し語ります。 猫にまつわる慣用句には、猫をかぶる、窮鼠猫をかむ、猫の手も借りたいetc… その中でも、「猫…

気分は「心」の読後感と同じ~ノルウェイの森~

村上春樹先生の『ノルウェイの森』について書きます。 ノルウェイの森を初めて読んだのは、確か、高校1年の夏だったと記憶しています。 その時の感想は、なにこのオ○二ー小説!?って感じだった気がします。 ハルキストの皆さん、下品な表現ですみません。…

優しい物語~レインツリーの国~

今回の感想は、「レインツリーの国」です。著者は、『図書館戦争』で有名な有川浩先生です。 この本を初めて読んだのが、三年前なのですが、ちょうど高校の考査期間中に読んでいたことを思い出しました。 読み返すきっかけになったのは、文科省のサイトでコ…

ある詩人がおりまして~山羊の歌~

今回は、たまたま目に付いた詩、中原中也詩集の1篇、「失せし希望」です。 暗き空へと消え行きぬ わが若き日を燃えし希望は。 目次でタイトルに惹きつけられて読みましたが、自分自身がテンションの低い時にこんなに挫折感が漂う詩を読むと精神が病みますね……

志賀直哉~小僧の神様、赤西蠣太、好人物の夫婦~

今回は、志賀直哉の「赤西蠣太」についてです。 この作品を知ったのは、高校か中学かの授業がきっかけだったと記憶しています。 内容としては、醜男である赤西蠣太が仕事を辞めるきっかけとして美人に告白して振られたことによるショックと恥ずかしさから仕…

部屋に住み着いた何か~パレード~

今回は、吉田修一先生の「パレード」です。 この作品は、映画や舞台にもなっている作品です。 私がパレードを読むきっかけになったのは、中学生の時に友達と渋谷に行った時にたまたま映画がやっていて観てみるか、みたいな中学生らしいノリで観たのがきっか…

何でもアリ~すばらしい新世界~

今回は、オルダス・ハクスリーの小説です。英語で「Breave New World」です。 このタイトルは、シェイクスピアの「テンペスト」(読書済み)の超有名なフレーズからとられています。 「テンペスト」を読んでからこの本を知り、読みました。 うん、テンペスト…

青春を楽しめますように~神田川デイズ~

今回は、豊島ミホ先生の「神田川デイズ」について感想を書きます。内容としては、大学生のお話です。ぱっとしないトリオやある団体に属してる学生、大学デビューの学生…… と、まぁ、数人の学生の視点で書かれています。 ようは、短編連作的な内容となってい…

中3の時、踊り子に惚れた

お久しぶりです。今日は、私にとって少し特別な本について書きます。 それは、川端康成の「伊豆の踊り子」です。 これを初めて読んだのは、僕が中3の時でした。まぁ、俗に言うところの受験期に模試とテキストの問題でふれて、最後まで読んでみたいと思って読…