三流大学、理系学生が読んだ書物を語る

三流大学、理系学生が読んだ書物を語る

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文学

【感想】面白かった~また君と出会う未来のために~

今回は、『また君と出会う未来のために』について、感想を綴ります。 はじめに 著者は、阿部暁子さんです。「ストロボ・エッジ」、「アオハライド」の原作者で有名な方です。 阿部 暁子は、日本の小説家。岩手県出身、花巻市在住。岩手県立花巻北高等学校卒…

どれも最高の物語~短編 少年~

今回は、集英社文庫の短編集『少年』について、感想を綴ります。 はじめに 『少年』は、豪華な面々による短編集です。伊坂幸太郎、朝井リョウなどです。『少年』ということで、下は小学生ぐらいから上は、大学生ぐらいまでの「男」に焦点を当てている物語で…

独断と偏見~森見登美彦のおすすめ小説5冊~

森見登美彦のおすすめ小説を5冊紹介します。独断と偏見に満ちたおすすめなので、ご了承下さい。 1.夜は短し歩けよ乙女 2.有頂天家族 3.ペンギン・ハイウェイ 4.四畳半王国見聞録 5.恋文の技術 1.夜は短し歩けよ乙女 何と言っても、森見作品の代表的な作品で…

秀逸な冒頭~四畳半王国見聞録~

今回は、森見登美彦の『四畳半王国見聞録』について、感想を綴ります。 はじめに 著者は、森見登美彦さんです。「有頂天家族」、「太陽の塔」などで有名な方です。 森見 登美彦(もりみ とみひこ、1979年1月6日 - )は、日本の小説家。 出典:森見登美彦 - W…

独断と偏見~中・高校生におすすめの小説5冊~

学生の内にぜひ、読んでおきたいおすすめの小説、5冊を紹介します。 1.秘密の花園 2.桐島、部活やめるってよ 3.パレード 4.砂漠 5.神田川デイズ 1.秘密の花園 言わずと知れた名作、バーネットの『秘密の花園』です。インドで両親を亡くしたメアリがイギリス…

大学生の理想的な生活~砂漠~

今回は、伊坂幸太郎先生の『砂漠』について、感想を綴ります。 砂漠に雪が降る 書店で、実業之日本社創業120周年記念の新装版を購入して、読みました。読み終えて、感じたことは、こんな仲間たちと学生時代に出会ったら一生ものだよなぁと。 それぐらい、眩…

いいよーこの物語~そして僕等の初恋に会いに行く~

今回は、 西田俊也先生の『そして僕等の初恋に会いに行く』について、感想を綴ります。 初恋のお話 本書は甘酸っぱい初恋の物語です。嘘です。甘酸っぱい感じは、ほとんどないです(笑) 甘酸っぱいというよりも、初恋との決別のお話だと感じました。だから…

この支配からの~少女は卒業しない~

今回は、朝井リョウ先生の連作短編集『少女は卒業しない』について、感想を綴ります。 卒業にまつわる話 久しぶりに、朝井リョウ作品を読んで、やっぱりゆとり世代を上手く描くなと感じました。 上から目線ですみません。ですが、ほんとに、ザ・ゆとり世代の…

甘酸っぱい物語~十年後の僕らはまだ物語の終わりを知らない~

今回は、 尼野ゆたかの『十年後の僕らはまだ物語の終わりを知らない』について、感想を綴ります。 初恋のお話 ところで、過去の忘れなれない恋ってありますか? ちなみに、私はないです。悲しい青春時代だったと自分でも思いますが(笑) でも、この主人公は…

こんな小学生がいたらすごい~ペンギン・ハイウェイ~

今回は、森見登美彦の『ペンギン・ハイウェイ』について、感想を綴ります。 冒頭が好きだ 他人に負けるのは恥かしいことではないが、昨日の自分に負けるのは恥かしいことだ。一日一日、ぼくは世界について学んで、昨日の自分よりもえらくなる。 書店で本を購…

森ワールドを堪能~銀河不動産の超越~

今回は、『すべてがFになる』の著者、森博嗣先生のラブコメ作品、『銀河不動産の超越』について、感想を綴ります。 物語は不動産紹介から始まる 不動産会社に勤めている主人公は、様々な人に物件を紹介します。それも個性豊かな人にそれぞれ、合うものを紹介…

突然の目覚め~美しい星~

今回は、三島由紀夫の『美しい星』について、感想を綴ります。 突然の目覚め 突然、家族の誰かが『私は宇宙人だ』と言い出したら驚くものです。しかもそれが家族全員が違う星の生まれだという。最初はそんな馬鹿げたことと真に受けないはず。 だけど、次の日…

これぞSFラブコメ~世界、それはすべて君のせい~

今回は、くらゆいあゆの『世界、それはすべて君のせい』について、感想を綴ります。 大学生のお話 ある日、大学の映画サークルで活動する貴希は、語学のクラスで一緒のお嬢様・村瀬真葉と言い合いになる。真葉の高飛車な態度が原因だった。教授の仲裁もあり…

古都と言えば京美人~古都~

今回は、川端康成の『古都』について、感想を綴ります。 古都の美しさを表現している 京都は特別な雰囲気をまとったところだと思います。いつ行っても市内は落ち着いていて、ほど良い都会度だと思います。きっと、昔も変わらない雰囲気で今の京都を築いてき…

当事者が出てこない~桐島、部活やめるってよ~

今回は、『桐島、部活やめるってよ』について、感想を綴ります。 当事者が出てこない 何が良いかというと、やはり桐島が登場しないで物語が進行するところ。また、桐島が部活をやめることで、一見無関係なスクールカースト最下層の前田にも余波があるところ…

電車の中にペンギン!?~ペンギン鉄道なくしもの係~

今回は、名取佐和子先生の『ペンギン鉄道なくしもの係』について、感想を綴ります。 電車の中にペンギン 電車は、多種多様な人、動物が利用するもの。電車の中では、携帯に集中している人や同僚や友人と会話する者たちがいる。もちろん、私のように読書に勤…

その果てには何があるのか~白夜行~

今回は、東野圭吾先生の『白夜行』について、感想を綴ります。 はじめに 著者は、東野圭吾です。『白夜行』は、ミステリ長編です。ドラマにもなった作品です。 東野 圭吾は、日本の小説家。大阪府大阪市生野区生まれ。本名同じ。出典:東野圭吾 - Wikipedia …

一体、自分って?~何者~

今回は、朝井リョウの『何者』について、感想を綴ります。 映画『何者』 映画「何者」は、まるで舞台のような描写が多いです。特に、拓人が舞台袖から走り出すところは、拓人の心情そのものを表しています。この描写はとても印象的です。 SNSでは、ボロクソ…

えっ、枕って生き物なの?~生物学者山田博士の聖域~

今回は、松尾佑一先生の『生物学者山田博士の聖域』について、感想を綴ります。 『枕』と変わり者のお話 例えば、知人の結婚式で隣席の人が、枕に向かって「どうだい、楽しんでいるかい」なんて言っていたら何を感じるだろうか? つい先ほどまでは、お互いの…

青春を謳歌するものたちはまぶしい~小説の神様~

今回は、相沢沙呼の青春小説『小説の神様』について、感想を綴ります。 青春を謳歌する 物語は、中学生でプロの作家としてデビューした高校生が創作できなくなった今日この頃、ふとしたことで同い年の人気作家で隣の席の女子、小余綾詩凪と共著することにな…

悲劇の名作~ロミオとジュリエット~

今回は、ちくま文庫、松尾和子訳「ロミオとジュリエット」について、感想を綴ります。 悲劇は辛い 個人的には松尾和子さんの訳が一番読みやすく感じます。他の方の訳はどうも読みにくいです。『テンペスト』もちくま文庫で読みましたし。 さて、ロミオには嫉…

蹴られたい背中~蹴りたい背中~

今回は、綿矢りさの『蹴りたい背中』についての感想を綴ります。 背中を蹴られれること なかなか背中を異性に蹴られことはないだろう。しかもそれが愛情たっぷりと詰まった蹴りをだ。これは、個人的な思いですが、私たち男は魅力的な女性から愛情表現をされ…

古都に闊歩する獣たち~有頂天家族~

今回は、森見登美彦先生の著書『有頂天家族』について、感想を綴ります。 ひょっとしたら化かされているかも 「有頂天家族」は京都が舞台の狸の話。町には化けた狸が潜んでいて、他のケモノ(天狗)たちも人間と共存している。「面白きことは良きことなり」…

猫愛は誰にも負けない?~猫と庄造と二人のをんな~

今回は、谷崎潤一郎の短編『猫と庄造と二人のをんな』について、感想を綴ります。 いつの時代も猫可愛がりは普遍です 誰よりも猫を愛してやまない庄造とその妻、前妻の心情を面白く綴った小説、谷崎潤一郎の短編『猫と庄造と二人のをんな』を最近読みました…

気分は「心」の読後感と同じ~ノルウェイの森~

今回は、村上春樹先生の『ノルウェイの森』について、感想を綴ります。 『ノルウェイの森』の面白さは分かりづらい ノルウェイの森を初めて読んだのは、確か、高校1年の夏だったと記憶しています。その時の感想は、なにこのオ○二ー小説!?って感じだった気…

優しい物語~レインツリーの国~

今回は、「レインツリーの国」について、感想を綴ります。 読んだきっかけ 著者は、『図書館戦争』で有名な有川浩先生です。この本を初めて読んだのが、ちょうど高校生の頃です。考査期間中に読んだ記憶があります。 今回、読み返すきっかけになったのは、文…

ある詩人がおりまして~山羊の歌~

今回は、たまたま目についた詩、中原中也詩集について、感想を綴ります。 哀しさが見え隠れしている詩 詩集から哀しさが伝わってきます。特に、 暗き空へと消え行きぬ わが若き日を燃えし希望は。 目次でタイトルに惹きつけられて読みましたが、自分自身がテ…

志賀直哉~小僧の神様、赤西蠣太、好人物の夫婦~

今回は、志賀直哉の『小僧の神様・城の崎にて』について、感想を綴ります。 初めて読んだ 志賀直哉作品を読んだのは、高校か中学かの授業がきっかけだったと記憶しています。ちょっと、うろ覚えです。ちなみに、初めて読んだのは、『赤西蠣太』です。もちろ…

部屋に住み着いた何か~パレード~

今回は、吉田修一の「パレード」について、感想を綴ります。 『パレード』との出会い この小説は、特別な本なので、出会いからお話したいと思います。私がパレードを読むきっかけになったのは、中学生の時に友達と渋谷に行った時です。フラフラと渋谷を散策…

何でもアリ~すばらしい新世界~

『すばらしい新世界』との出会い 今回は、オルダス・ハクスリーの小説について感想を綴ります。その前に、この本も私にとって大切な本なので、出会いからお話したいと思います。 『素晴らしい新世界』はディストピア小説の古典的名作として有名です。私はデ…