三流大学、理系学生が読んだ書物を語る

小説、映画、マンガ…etcについて徒然なるままに感想を書いてます。

文学

壮絶な人生だなぁ~奇跡のリンゴ~

木村秋則さんの壮絶な伝記です。 無農薬でリンゴを生産するまでの生活を某プロフェッショナルな番組を元にした本です。個人的には、某プロフェッショナルな番組がすごく好きで、放送当日も見ていたので、その本をプライムリーディングで見つけた時は、ちょっ…

こんな小学生がいたらすごい~ペンギン・ハイウェイ~

他人に負けるのは恥かしいことではないが、昨日の自分に負けるのは恥かしいことだ。一日一日、ぼくは世界について学んで、昨日の自分よりもえらくなる。 書店で本を購入して、帰りの電車で数ページめくると目に入ってきた文章。 おいおい、小学生でこの思考…

好きだなこの物語~横道世之介~

大学生になってから知ったこの物語、きっと今の大学に入学しなかったら知ることさえなかった気がする。図書館で見つけて即借りたこの物語は、私にとって「パレード」と「伊豆の踊子」の二つと同じくらい好きな物語となった。 理由はただ一つ、世之介の生き方…

森ワールドを堪能~銀河不動産の超越~

『すべてがFになる』の著者、森博嗣のラブコメ⁉作品。 無気力すぎる髙橋と愉快な仲間たちとの物語。特に事件が起こることはないが、会社で出会うお客さんはどの人も個性が強い者ばかり。 自然と髙橋の周りには変わり者が集まり、離れていったと思うと、また…

突然の目覚め~美しい星~

突然、家族の誰かが『私は宇宙人だ』と言い出したら驚くことだろう。しかもそれが家族全員が違う星の生まれだという。最初はそんな馬鹿げたことと真に受けないはずだ。 だけど、次の日には、兄弟が『私は宇宙人だった』といい、はたまた次の日には自分が『私…

これぞSFラブコメ~世界、それはすべて君のせい~

ある日、大学の映画サークルで活動する貴希は、語学のクラスで一緒のお嬢様・村瀬真葉と言い合いになる。真葉の高飛車な態度が原因だった。教授の仲裁もあり、その場で収まる。 それから数日後に真葉は、何事もなかったかのように貴希のもとに「サークルに参…

古都と言えば京美人~古都~

京都は特別な雰囲気をまとったところ。いつ行っても市内は落ち着いていて、ほど良い都会度だ。きっと、昔も変わらない雰囲気で今の京都を築いてきたのだろう。華やかさと風情を兼ね備えた京都を、祇園祭の際にはひときわ感じることができるだろうことは、描…

当事者が出てこない~桐島、部活やめるってよ~

映画『何者』に魅せられて、原作を読み、それぞれの人間模様に共感したり、しなかったりした。 そして、次に『桐島、部活やめるってよ』を読んだ。結論、即映画も観ようってなり、Amazonにてレンタルで視聴…… 原作・映画の両方ともめちゃくちゃ面白かった!…

電車の中にペンギン!?~ペンギン鉄道なくしもの係~

電車は、多種多様な人、動物が利用するものだ。電車の中では、携帯に集中している人や同僚や友人と会話する者たちがいる。もちろん、私のように読書に勤しむ人もいれば、真面目な学生は教科書、参考書を開いていたりする。 電車の中を見てみると、意外と思い…

えっ、枕って生き物なの?~生物学者山田博士の聖域~

例えば、知人の結婚式で隣席の人が、枕に向かって「どうだい、楽しんでいるかい」なんて言っていたら何を感じるだろうか? つい先ほどまでは、お互いの名前について軽く花を咲かせていた相手が、バックから枕を取り出してだ。 もちろん、アブナイ人のレッテ…

青春を謳歌するものたちはまぶしい~小説の神様~

相沢沙呼先生による青春小説「小説の神様」の感想を少々綴る。 物語は、中学生でプロの作家としてデビューした高校生が創作できなくなった今日この頃、ふとしたことで同い年の人気作家で隣の席の女の子と共著することになる。共に抱えている問題を補いつつ、…

悲劇の名作~ロミオとジュリエット~

「ロミオとジュリエット」ちくま文庫、松尾和子訳、個人的には松尾和子さんの訳が一番読みやすく感じる。他の方の訳はどうも読みにくい(笑) テンペストもちくま文庫で読んだし… さて、ロミオには嫉妬してしまう、後を追って自殺してくる女性がいるとは。な…

蹴られたい背中~蹴りたい背中~

なかなか背中を異性に蹴られことはないだろう。しかもそれが愛情たっぷりと詰まった蹴りをだ。 にな川が長谷川さんに蹴られたみたいに僕もとは思わないけれど……、本当に思わないけれども、一度も経験しないのは何か損をした気分になる。愛情表現の下手さ加減…

古都に闊歩する獣たち~有頂天家族~

苦学生のくせして、毎年1回は京都に行く。間違えないでほしいのは、「京都に行く」って表現は京都市内ってことです。ちなみに、僕の友人には「京都に行く」=「舞鶴に行く」って人がいます(笑) 行く度、最初に清水寺→六角堂→隣のスタバで休憩→午後はその…

猫愛は誰にも負けない?~猫と庄造と二人のをんな~

誰よりも猫を愛してやまない庄造とその妻、前妻の心情を面白く綴った小説、谷崎潤一郎の短編を最近読みました。感想を少し語ります。 猫にまつわる慣用句には、猫をかぶる、窮鼠猫をかむ、猫の手も借りたいetc… その中でも、「猫可愛がり」という言葉は、庄…

気分は「心」の読後感と同じ~ノルウェイの森~

ノルウェイの森を初めて読んだのは、確か、高校1年の夏だったと記憶している。 その時の感想は、なにこのオ○二ー小説!?って感じだった。 ハルキストの皆さん、下品な表現ですみません。しかし、当時の僕は、純粋に物事を捉えていたのである。 「死」や「…

レインツリーの国

今回の感想は、「レインツリーの国」です。著者は有川浩先生です。 この本を初めて読んだのが、三年前なのですが、ちょうど高校の考査期間中に読んでいたことを思い出しました。 読み返すきっかけになったのは、文科省のサイトでコラボしている事を見たから…

山羊の歌

今回は、たまたま目に付いた詩、中原中也詩集の1篇、「失せし希望」です。 暗き空へと消え行きぬ わが若き日を燃えし希望は。 目次でタイトルに惹きつけられて読みましたが、自分自身がテンションの低い時にこんなに挫折感が漂う詩を読むと精神が病みますね……

赤西蠣太etc……

今回は、志賀直哉先生の「赤西蠣太」についてです。 この作品を知ったのは、高校か中学かの授業がきっかけだったと記憶しています。 内容としては、醜男である赤西蠣太が仕事を辞めるきっかけとして美人に告白して振られたことによるショックと恥ずかしさか…

パレード

今回は、吉田修一先生の「パレード」です。 この作品は、映画や舞台にもなっている作品です。 僕がパレードを読むきっかけになったのは、中学生の時に友達と渋谷に行った時にたまたま映画がやっていて観てみるか、みたいな中学生らしいノリで観たのがきっか…

すばらしい新世界

今回は、オルダス・ハクスリーの小説です。英語で「Breave New World」です。 このタイトルは、シェイクスピアの「テンペスト」(読書済み)の超有名なフレーズからとられています。 「テンペスト」を読んでからこの本を知り、読みました。 うん、テンペスト…

神田川デイズ

今回は、豊島ミホ先生の「神田川デイズ」について感想を書きます。内容としては、大学生のお話です。ぱっとしないトリオやある団体に属してる学生、大学デビューの学生…… と、まぁ、数人の学生の視点で書かれています。今回は、物語の内容についてはもちろん…

中3の時、踊り子に惚れた

お久しぶりです。今日は、僕にとって少し特別な本について書きます。 それは、「伊豆の踊り子」です。 これを初めて読んだのは、僕が中3の時でした。まぁ、俗に言うところの受験期に模試とテキストの問題でふれて、最後まで読んでみたいと思って読んだんです…