三流大学、理系学生が読んだ書物を語る

三流大学、理系学生が読んだ書物を語る

小説、映画、マンガ…etcについて徒然なるままに感想を書いてます。

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文学

どれも最高の物語~短編 少年~

今回は、集英社文庫の短編集『少年』について、感想を綴ります。 豪華な面々による短編集 豪華な面々による、短編集ってこともあり、読み応えがあります。伊坂幸太郎、朝井リョウなどです。『少年』ということで、下は小学生ぐらいから上は、大学生ぐらいま…

人工知能は感情を持つのか~BEATLESS~

今回は、アニメ『BEATLESS』について、感想を綴ります。 高度な人工知能 原作は読んでいませんので、途中までのアニメを見た感想を綴ります。高度AI?作中用語が合っているか分かりませんが、人のような感じで振る舞う人工知能は果たして、訪れるのだろうか…

独断と偏見~森見登美彦のおすすめ小説5冊~

今回は、森見登美彦のおすすめ小説を5冊紹介します。独断と偏見に満ちたおすすめなので、ご了承下さい。 1.夜は短し歩けよ乙女 何と言っても、森見作品の代表的な作品である、『夜は短し歩けよ乙女』は断トツで一番面白いです。冴えない大学生が、後輩の黒髪…

秀逸な冒頭~四畳半王国見聞録~

今回は、森見登美彦の『四畳半王国見聞録』について、感想を綴ります。 秀逸な冒頭 諸君! 諸君と言っても誰しもいないのだが、 しかし全ては断じて諸君と呼びかけよう。 こんなにも秀逸な文章で物語が開幕します。短編連作でどの物語も面白いです。妄想的数…

独断と偏見~中・高校生におすすめの5冊~

1.秘密の花園 2.桐島、部活やめるってよ 3.パレード 4.砂漠 5.神田川デイズ 個人的におすすめの本を独断と偏見で紹介します。 1.秘密の花園 言わずと知れた名作、バーネットの『秘密の花園』です。インドで両親を亡くしたメアリがイギリス、ヨークシャーに住…

大学生の理想的な生活~砂漠~

今回は、伊坂幸太郎先生の『砂漠』について、感想を綴ります。 砂漠に雪が降る 書店で、実業之日本社創業120周年記念の新装版を購入して、読みました。読み終えて、感じたことは、こんな仲間たちと学生時代に出会ったら一生ものだよなぁと。 それぐらい、眩…

いいよーこの物語~そして僕等の初恋に会いに行く~

今回は、 西田俊也先生の『そして僕等の初恋に会いに行く』について、感想を綴ります。 初恋のお話 本書は甘酸っぱい初恋の物語です。嘘です。甘酸っぱい感じは、ほとんどないです(笑) 甘酸っぱいというよりも、初恋との決別のお話だと感じました。だから…

この支配からの~少女は卒業しない~

今回は、朝井リョウ先生の連作短編集『少女は卒業しない』について、感想を綴ります。 卒業にまつわる話 久しぶりに、朝井リョウ作品を読んで、やっぱりゆとり世代を上手く描くなと感じました。 上から目線ですみません。ですが、ほんとに、ザ・ゆとり世代の…

甘酸っぱい物語~十年後の僕らはまだ物語の終わりを知らない~

今回は、 尼野ゆたかの『十年後の僕らはまだ物語の終わりを知らない』について、感想を綴ります。 初恋のお話 ところで、過去の忘れなれない恋ってありますか? ちなみに、私はないです。悲しい青春時代だったと自分でも思いますが(笑) でも、この主人公は…

壮絶な人生だなぁ~奇跡のリンゴ~

今回は、『奇跡のリンゴ「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録』について、感想を綴ります。 プロフェッショナル仕事の流儀 木村秋則さんの壮絶な伝記です。無農薬でリンゴを生産するまでの生活を某プロフェッショナルな番組を元にした本です。個人的に…

こんな小学生がいたらすごい~ペンギン・ハイウェイ~

今回は、森見登美彦の『ペンギン・ハイウェイ』について、感想を綴ります。 冒頭が好きだ 他人に負けるのは恥かしいことではないが、昨日の自分に負けるのは恥かしいことだ。一日一日、ぼくは世界について学んで、昨日の自分よりもえらくなる。 書店で本を購…

好きだなこの物語~横道世之介~

今回は、吉田修一の『横道世之介』について、感想を綴ります。 横道世之介 「横道世之介」ってゴロが良いですよね(笑) 世之介の人物像を説明するとき、難しいのが、横道世之介がどんな人なのかという事を整理しないといけない。世之介は、地方(長崎県)出…

森ワールドを堪能~銀河不動産の超越~

今回は、『すべてがFになる』の著者、森博嗣先生のラブコメ作品、『銀河不動産の超越』について、感想を綴ります。 物語は不動産紹介から始まる 不動産会社に勤めている主人公は、様々な人に物件を紹介します。それも個性豊かな人にそれぞれ、合うものを紹介…

突然の目覚め~美しい星~

今回は、三島由紀夫の『美しい星』について、感想を綴ります。 突然の目覚め 突然、家族の誰かが『私は宇宙人だ』と言い出したら驚くものです。しかもそれが家族全員が違う星の生まれだという。最初はそんな馬鹿げたことと真に受けないはず。 だけど、次の日…

これぞSFラブコメ~世界、それはすべて君のせい~

今回は、くらゆいあゆの『世界、それはすべて君のせい』について、感想を綴ります。 大学生のお話 ある日、大学の映画サークルで活動する貴希は、語学のクラスで一緒のお嬢様・村瀬真葉と言い合いになる。真葉の高飛車な態度が原因だった。教授の仲裁もあり…

古都と言えば京美人~古都~

今回は、川端康成の『古都』について、感想を綴ります。 古都の美しさを表現している 京都は特別な雰囲気をまとったところだと思います。いつ行っても市内は落ち着いていて、ほど良い都会度だと思います。きっと、昔も変わらない雰囲気で今の京都を築いてき…

当事者が出てこない~桐島、部活やめるってよ~

今回は、『桐島、部活やめるってよ』について、感想を綴ります。 当事者が出てこない 何が良いかというと、やはり桐島が登場しないで物語が進行するところ。また、桐島が部活をやめることで、一見無関係なスクールカースト最下層の前田にも余波があるところ…

電車の中にペンギン!?~ペンギン鉄道なくしもの係~

今回は、名取佐和子先生の『ペンギン鉄道なくしもの係』について、感想を綴ります。 電車の中にペンギン 電車は、多種多様な人、動物が利用するもの。電車の中では、携帯に集中している人や同僚や友人と会話する者たちがいる。もちろん、私のように読書に勤…

一体、自分って?~何者~

今回は、朝井リョウの『何者』について、感想を綴ります。 映画『何者』 映画「何者」は、まるで舞台のような描写が多いです。特に、拓人が舞台袖から走り出すところは、拓人の心情そのものを表しています。この描写はとても印象的です。 SNSでは、ボロクソ…

えっ、枕って生き物なの?~生物学者山田博士の聖域~

今回は、松尾佑一先生の『生物学者山田博士の聖域』について、感想を綴ります。 『枕』と変わり者のお話 例えば、知人の結婚式で隣席の人が、枕に向かって「どうだい、楽しんでいるかい」なんて言っていたら何を感じるだろうか? つい先ほどまでは、お互いの…

青春を謳歌するものたちはまぶしい~小説の神様~

今回は、相沢沙呼の青春小説『小説の神様』について、感想を綴ります。 青春を謳歌する 物語は、中学生でプロの作家としてデビューした高校生が創作できなくなった今日この頃、ふとしたことで同い年の人気作家で隣の席の女子、小余綾詩凪と共著することにな…

悲劇の名作~ロミオとジュリエット~

今回は、ちくま文庫、松尾和子訳「ロミオとジュリエット」について、感想を綴ります。 悲劇は辛い 個人的には松尾和子さんの訳が一番読みやすく感じます。他の方の訳はどうも読みにくいです。『テンペスト』もちくま文庫で読みましたし。 さて、ロミオには嫉…

蹴られたい背中~蹴りたい背中~

今回は、綿矢りさの『蹴りたい背中』についての感想を綴ります。 背中を蹴られれること なかなか背中を異性に蹴られことはないだろう。しかもそれが愛情たっぷりと詰まった蹴りをだ。これは、個人的な思いですが、私たち男は魅力的な女性から愛情表現をされ…

古都に闊歩する獣たち~有頂天家族~

今回は、森見登美彦先生の著書『有頂天家族』について、感想を綴ります。 ひょっとしたら化かされているかも 「有頂天家族」は京都が舞台の狸の話。町には化けた狸が潜んでいて、他のケモノ(天狗)たちも人間と共存している。「面白きことは良きことなり」…

猫愛は誰にも負けない?~猫と庄造と二人のをんな~

今回は、谷崎潤一郎の短編『猫と庄造と二人のをんな』について、感想を綴ります。 いつの時代も猫可愛がりは普遍です 誰よりも猫を愛してやまない庄造とその妻、前妻の心情を面白く綴った小説、谷崎潤一郎の短編『猫と庄造と二人のをんな』を最近読みました…

気分は「心」の読後感と同じ~ノルウェイの森~

今回は、村上春樹先生の『ノルウェイの森』について、感想を綴ります。 ノルウェイの森の面白さは分かりづらい ノルウェイの森を初めて読んだのは、確か、高校1年の夏だったと記憶しています。その時の感想は、なにこのオ○二ー小説!?って感じだった気がし…

優しい物語~レインツリーの国~

今回は、「レインツリーの国」について、感想を綴ります。 読んだきっかけ 著者は、『図書館戦争』で有名な有川浩先生です。この本を初めて読んだのが、ちょうど高校生の頃です。考査期間中に読んだ記憶があります。 今回、読み返すきっかけになったのは、文…

ある詩人がおりまして~山羊の歌~

今回は、たまたま目についた詩、中原中也詩集について、感想を綴ります。 哀しさが見え隠れしている詩 詩集から哀しさが伝わってきます。特に、 暗き空へと消え行きぬ わが若き日を燃えし希望は。 目次でタイトルに惹きつけられて読みましたが、自分自身がテ…

志賀直哉~小僧の神様、赤西蠣太、好人物の夫婦~

今回は、志賀直哉の『小僧の神様・城の崎にて』について、感想を綴ります。 初めて読んだ 志賀直哉作品を読んだのは、高校か中学かの授業がきっかけだったと記憶しています。ちょっと、うろ覚えです。ちなみに、初めて読んだのは、『赤西蠣太』です。もちろ…

部屋に住み着いた何か~パレード~

今回は、吉田修一の「パレード」について、感想を綴ります。 『パレード』との出会い この小説は、特別な本なので、出会いからお話したいと思います。私がパレードを読むきっかけになったのは、中学生の時に友達と渋谷に行った時です。フラフラと渋谷を散策…