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電車の中にペンギン!?~ペンギン鉄道なくしもの係~

 電車は、多種多様な人、動物が利用するものだ。電車の中では、携帯に集中している人や同僚や友人と会話する者たちがいる。もちろん、私のように読書に勤しむ人もいれば、真面目な学生は教科書、参考書を開いていたりする。

 

 電車の中を見てみると、意外と思いも寄らない広告に胸を打たれたり、見知った人物が同じ車両にいたりした何て経験は誰しもある気がする。ふと車両を見渡すと『ペンギンがいた!!』なんてことは一度たりとも経験がないはず。しかし、ある鉄道では…

 ペンギンはオレンジ色のくちばしをドアに向けて、ポール状の手すりにはつかまらず―――そもそも『つかむ』ことはできそうにないのだが――仁王立ちしていた。

  

 こんな場面に出くわすことだってあるかもしれない。

 

 『思いもよらず』何かに出くわすのが電車なのかもしれないと思う。電車に乗ってペンギンに出くわしたら、きっと、驚きよりも好奇心を刺激されてペンギンを凝視することだろう。くまなく隅々までジッと見て、何を考えているのだろうかとその目の先が気になることだろうと思う。

 

 愛ネコの死を受け入れられない人や引きこもりの高校生、夫と上手くいっていない専業主婦や息子の死を受け入れられない社長たちの物語がペンギンを通して語られている。

 

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ペンギン鉄道なくしもの係 *3

 

 

 

その果てには何があるのか~白夜行~

 小学生の時、ドラマを見て衝撃的すぎて?筆舌しがたい感情になったことを思い出す。当時、小学生が犯罪に手を染める過程が妙にリアルに思えた。東野圭吾が大好きな友人に本を薦められたことも同時に思い出した。

 

 ドラマを久しぶりに見たら、半日で一気に見終えてしまった(笑)

 現実にありそうで無い物語。最初から最後までどん底人生を歩んでいた桐原亮司と唐沢雪穂が惨め過ぎて、悲しくなった。やっぱり、最後はハッピーエンドが好きだ。桐原と唐沢には、幸せになってほしかったな。

 両者ともに、家庭環境が最悪過ぎて同情しなくもないけど…。

 それにしても、二人とも不器用な生き方しているなと思う。二人で太陽の下を歩く方法ならいくらでもあるのにと思った。犯罪を重ねなくても最善な解はきっとあったはずだと思いたい。

 

 

白夜行 (集英社文庫)

白夜行 (集英社文庫)

 

 

一体、自分って?~何者~

 映画の「何者」を観て、SNSって本当怖いって思った。今自分がこうしてココに綴っていることも含めて。

 何かを感じ、思い、意見する。それもSNS上で行うことについて再確認させられた。

 

 しかし、何はともあれ二宮の観察力には脱藩した。あそこまで、人を分析できるのはある意味凄い。

 自分の場合、そこまで他人に興味がわかないのでじっくりと観察する事がないなぁと思った。人のことを観察をして批判することに少し憧れたりもする。でも、やはり、呟くぐらいなら直接本人に言った方がいいと思う。その辺の気持ちは二宮に同意しかねる。

 

 原作を読んでいないが、有村架純山田孝之が役にはまっているように思った。二人のセリフが妙に心地よかった。スッカとするようなセリフの数々が響いていたと思う。

 

 同時に、人を批評する前に自分をしっかりと分析することを心がけたいと思った。

 

 

 

十年前の自分って?~拝啓、十年後の君へ。

 十年前の自分は、小学6年生のサッカーボールを追いかけることに夢中になっていた。ただただボールを追いかけていた。この物語に出てくる桐原冬弥の気持ちにちょっと共感してしまった。過去の自分を見ているように感じた。

 

 自分の場合は、高校に入ってすぐにサッカーをきっぱりとやめてしまった。凄い才能がある人に嫉妬したわけではないけど、やめた。

 高校受験に失敗して、それでも偏差値を落としてサッカーが強い高校に行った。自分の理想的な環境とは滅茶苦茶かけ離れていた。理想と現実のギャップに打ちのめされたことを覚えている。

 めっちゃダサいことをしたと自分でも思う。まぁ、自分語りはこの辺で(笑)

 

 物語の内容で浅井千尋と矢神耀の恋模様には、ドキドキした。

 初恋が実って良かった。

 

 まぁ、内容は青春小説の醍醐味をふんだんに盛り合わせたようなものだった。青春時代ってこんなに眩しいものだったかと思うってしまうほどに心を揺さぶれた。

 我ながら単純な心理をしていると思う。

 純粋に楽しめる内容だった。

 

 

 

 

 

えっ、枕って生き物なの?~生物学者山田博士の聖域~

 例えば、知人の結婚式で隣席の人が、枕に向かって「どうだい、楽しんでいるかい」なんて言っていたら何を感じるだろうか?

 つい先ほどまでは、お互いの名前について軽く花を咲かせていた相手が、バックから枕を取り出してだ。

 もちろん、アブナイ人のレッテル貼り、関わらないようにするだろう。そして、綺麗さっぱりと記憶から消去する。

 最初の出会い方は、一つでも間違ったら、初対面で終わり、次に会う機会は一生来ない。しかし、奇跡的にも鈴木沙夜梨と山田博士は、再び会う約束をして、順調に距離を縮めていく。山田博士は、生物学者であり、童〇である。いつもツルム同僚の仲間たちも同じような連中ばかり。そこで、鈴木氏と山田氏の仲を良く思わない、悪友たち。

 初デートにて、悪友たちに邪魔される。しかし、ふたりはプリキュア無事に恋人同士になる。そんな、ふたり+枕の物語である。

 

 この本を電車で読んでいたが、思わず吹き出してしまった場面がある。

 披露宴を終えて、山田氏が連絡先を交換したことがあやふやなまま別れてしまい、酒に酔っていた、その時メールの着信を確認した場面、

FROM:北条君 

TO:山田博士

 前略。大変エロティックなDVDを入手しました。こいつはモノホンです。真田宅にて本日上映会を行います。午後十時に万難を排して集合されたし。かしこ。

 

「いらねぇよ!」

僕は携帯に向かって怒鳴った。直後に別のメールが届いた。

 

FROM:Sayori.suzuki@xxx 

TO:山田博士

  鈴木です。今日は有難うございました。楽しかったです。

 

 僕はガッツポーズをして、その場でピョンと飛び跳ねた。 

 

 不意打ち過ぎて、笑ってしまった。悪友たちが個性豊か過ぎ。おまけに、出会い系で待ち合わせ場所に柴犬を連れていき、待っていると北条君がコンビニから裾の短いスーツで現れて、同じ『詩織』を待つ場面も笑ってしまう。

 

 

 読んでいて、SFちっくなところもあったりと、森見登美彦先生に作風が似ていると思った。現役の研究者が書いた小説ということもあって、生物に関するネタが散りばめられていて、それも楽しさを際立たせる。続編があるみたいだから、絶対に読む(笑)

 あと、二、三冊は出てほしいな……

 

生物学者山田博士の聖域<生物学者山田博士> (角川文庫)
 

 

声が聞きたくて~君の色に耳をすまして~

 毎日、講義を終えて、サークルに精を出すわけでもなく、バイトが忙しいと言うでもなく、何か没頭している趣味があるわけでもない。つまり、時間を持て余している学生がいる。そこに、先輩の紹介で、ある女子大生と出会う。彼女は声を出せない。筆談で自己紹介されたことに、驚きもするが、不思議と違和感を感じない。

 普段、声の色から感情や嘘をイヤというほど見える。そんなうんざりしていた時、川澄真冬に課題の映像制作を手伝いたいと提案される。彼女からは透明な色が出ていた。渋々と、制作の協力を了解する。時間を共にすればするほど、彼女へ惹かれていく。

 透明な色の秘密は過去に、姉が亡くなったことと関係していた事を知る。そして、その姉のことでひと悶着して、喧嘩別れする。しかし、最後は、結ばれてハッピーエンド。

 

 この本を読んで思ったことは、川澄真冬が可愛いことは当然として、我妻先輩のキャラがどうしようもなく、愛おしいということだ。

 別に、同性が好きということではない。主人公の杉野誠一とは、対照的な性格で、合コンでは、自ら嫌われに行く無鉄砲さでいて、何か制作をやる時は、頼りがいのある兄貴的人物。そして、『僕と彼女の繋がり』を紡ぐ糸の役割。我妻先輩なくして出会いはなかった。大学を中退して、音信不通の後輩に、突然、『父親の会社のPRを作るから、手伝え』とのメールを送る。

 テキトーな性格でもあるけれども、こんな先輩がいたら、それはそれで楽しい学生時代を過ごせるように思う…

 と言っても、何度も振り回されたくないけれど。

 

 

初恋は特別なもの~初恋ロスタイム~

 本当に最近は、ライトノベルばかり読んでいる気がする。今回は、仁科裕貴先生の「初恋ロスタイム」について少し感想を。

 

 私は共学出身である。男子校の雰囲気を知らないので、何とも言えないが、大学で工学部に進学して、男子しかいない状況なので、ちょっとは学生生活を想像できるが

これが高校で三年間続くと思うとちょっと辛い。

 

 ある日から、決まった時間に世界が静止する。厳密には、時間の経過が遅くなる。その静止した世界でヒロインと出会う。二人は互いに、この現象について調べることにする。毎日、顔を合わせるうちに、ヒロインの秘密を知って、四苦八苦する。

 

 主人公が、女子との接点を求めて女子校へ侵入するのは、何ともいたたまれない。なによりも、言い訳が…

 「聞いてください! 僕は街を見回っていただけなんです!

 とっさに出た言い訳が素晴らしいぐらい男子高校生、女性にとっては、害でしかない言い訳だけど(苦笑)

  

 ”初恋”と言うだけあって、時音に対する主人公の初々しさが妙に心地よい。

「……うん。それはもちろん知っているけど」

 嘘だった。知らなかった。

  アディショナルタイムのくだりで、知っていると強がる。女性の前で知らないものを知っていると言いたくなる気持ちが分からなくもない。ましてや中学時代、模試の成績で一度も勝てなかった相手だ。

 

 結局、私は、この忙しい日常に癒しを求めているのかもしれない。とにかく、ヒロインとのイチャつき具合が微笑ましい。

「……あのさ。ちょっと休憩しない?あそこにベンチがあるから」

「休憩?何で?」

「いや、もう結構歩き疲れてない?」

「嘘。もう疲れちゃったの?体力ないのね」

「ごめん。実は昨日、あんまり眠れなくて……」

「そんなのわたしだってそうよ!」

  こう言うところはほっこりとする。

 

 ああ、こんな会話できる彼女を高校生の時に……(笑)