三流大学、理系学生が読んだ書物を語る

三流大学、理系学生が読んだ書物を語る

小説、映画、マンガ…etcについて徒然なるままに感想を書いてます。

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カッコイイ生き方~人生の勝算~

 今回は、『人生の勝算』について、感想を綴ります。

 

人生の勝算

  著者の前田さんは、生い立ちが劇的です。まるで物語の主人公のような方です。8歳で両親を失い、路上ライブで日銭を稼いでいたそうです。様々なことに触れ、人生やビジネスの本質を考えていたようです。そして、巡りめぐって、SHOWROOMを立ち上げたのだそうです。

 

信念がカッコイイ

  前田さんは、人生に対する信念がカッコイイです。

 

世の中全体に「正当に努力が報われる場所」を広げていく。

 

 前田さんは、自身が音楽活動をしていたことがあり、その当時の評価方法や報われないことに対して、疑問を抱いていたそうです。そこでその様な人たちが正当に評価されるようなシステムを作るにいたったのです。
 人生観が大きくビジネスに影響していることが伝わってきました。

 

逆境は、必ずバネになる。
努力と情熱次第で、人はどんな高みにだって行ける。

 

 この言葉を言えてしまえる事が、カッコイイです。これだけで、人を動かす原動力になりますね。


圧倒的な量

  サラリーマン時代の生活がすごいです。誰よりも早く出社して、誰よりも遅く退社するという生活を過ごしていたそうです。それは、海外に転勤してからも続いたそうです。そして、日本・米国で結果を残したそうです。
 圧倒的な量で他者と差をつける姿勢は、カッコイイです。今の時代、働き改革で同じような生活を過ごすことは、法律上難しいかもしれません。しかし、私自身、社会に出た時、真似したいと思いました。

 

この生き方が好きだ

 私は、前田さんの生き方が好きです。逆境から高みを目指し、社会や環境を恨むだけじゃなくて、自分で変えようとする姿勢が好きです。何か上から目線になってますね、ごめんなさい。

 結局言いたいことは、この生き方を真似したいということです。それぐらい、心に響くモノがありました。

 

最後に

  圧倒的な量で、結果を残す泥臭さがカッコイイです。いや、スマートに結果を残すことができるのなら、それにこしたことはないのですが。私は、スマートに結果を残すことができない類なので、前田さんの生き方を真似します。
 誰よりも量をこなし、その都度、全力で工夫を凝らす。社会に出たらシンプルに楽しんで邁進したいと思いました。

 
 是非、皆さんも手にお取り下さい。

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自分と向き合うお話~青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない~

 今回は、『青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない』について、感想を綴ります。(注意:ネタバレあり)
 青春ブタ野郎シリーズの九巻目です。

 

前回までのあらすじ

  高校受験が迫ったある日、妹の花楓が、記憶を戻します。「かえで」がいなくなり、花楓も咲太どこか戸惑います。中3の花楓は、復学して間もなく「進路」を迫られます。花楓が選択した未来は、咲太と同じ高校に行くことでした。そんな難しい選択の背中を押した咲太。そんな中、恋人の麻衣が、県内の国立大学に進学が決まります。咲太も麻衣と同じ大学に行くことを決意するのでした。
 卒業式の当日、七里ヶ浜の海岸で麻衣を待っていた咲太の目の前に、子役時代の麻衣にそっくりな小学生が現れました。

 

自分と向き合うお話

  最初に言いたいことは、今回のお話は咲太が自身と向き合う内容ということです。結論から言って、小学生の麻衣は、咲太自身が作り出した存在でした。イジメで花楓がかえでになり、母親が精神病を患いました。かえでと藤沢で暮らすようになり、咲太は誰よりも頼りになるお兄ちゃんにならざるを得ませんでした。いつの間にか咲太は「お母さん」を諦めていたのでした。その感情が思春期症候群として、周りから認識されなくなるという現象を引き起こすのでした。

 

突然の出来事

  咲太と花楓がお母さんに会う日は、突然訪れます。東神奈川の父親のマンションに行き、数年ぶりに母親と再会しました。花楓は、母親と抱擁します。その姿を見て、咲太は「家族」というものを意識します。数年前までは、日常だった光景にどこか違和感を抱きました。なすのにご飯をあげるため咲太だけ、藤沢のマンションに戻りました。
 翌日、目を覚ますと、違和感が襲ってきました。学校に登校し、周りから認識されていないことを確信します。心当たりのある咲太は、七里ヶ浜の海岸に行きます。小学生の麻衣に再び会い、電車に乗りました。そこで、いつの間にか寝てしまい、目が覚めるとベットの上にいたのでした。

 

当たり障りのない日常

  目が覚めた世界は、母親とも円滑で、花楓は咲太と同じ高校に入学予定で、麻衣とも付き合っており、可愛い後輩や親友の佑真もいて、本来あるべき日常でした。
 劇的な何かがあるわけでもなく、ただただシアワセな日常でした。咲太は、電話で母親と「会話」をします。話しているうちに、咲太は母親に対して、様々な感情が出てきました。

 

言いたいことはあったのだ。言わなければならないことが……。けれど、それを咲太が伝えるべきなのは、この世界にいる母親に対してではない。

 咲太が元いた世界では、母親とちゃんと向き合う事をしていなかった。それをするために元の世界に戻ることを決めます。

 

大切な人が繋ぐ

  元の世界に戻り、咲太は誰からも認識されていないままです。それでも学校に行き、麻衣が気付いてくれることを待って、日常を過ごします。信じているからこそ、日常を過ごす。咲太がめちゃくちゃ大人に成長していますね(笑)
 その時は、意外と早くきます。物語の冒頭で登場した婚姻届が咲太を思い出させたのでした。


 咲太を見つけて、麻衣がかけた言葉は、グッときました。

「……いつか、ふたりで家族になろう」

 見つけてくれたのは、翔子の時に大活躍したプチデビルな後輩ではなく恋人の麻衣でした。大事な時に助けてくれるのは、大切な人ってことですね。 

 麻衣がくれたのは、今の咲太に必要な言葉だった。

 

晴れやかな気持ち

  病室に行き、気付いていない母親を前に、「ありがとう」と伝えます。聞こえていないけど、咲太は何度も繰り返します。それから、病室を後にしようとしたとき、母親は、「咲太」と呼びました。そして、

 

 「うちのお兄ちゃんが、咲太でよかった」
 「……」
 目頭が熱くなる。

 咲太と母親は、数年ぶりに会話らしい会話をして、あるべき日常に戻っていくのでした。

 

最後に

  大学生編に突入しましたが、波乱の予感ですね。赤城郁美は咲太に想いを寄せているだけなのか気になります。次巻で、どう展開していくのか気になるところですね。

 

 是非、皆さんも手にお取り下さい。

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マーケティングは奥深い~大学4年間のマーケティングが10時間でざっと学べる~

 今回は、『大学4年間のマーケティングが10時間で学べる』について、感想を綴ります。

 

はじめに

  「大学4年間」シリーズの『マーケティング』です。10時間で学べるかは、人によりますが、全くの素人からすると図が多く、分かりやすいです。ただ、分析方法などの説明では、対数がちらほらと出ています。

 

マーケティングとは

 

マーケティング(英: marketing)とは、企業などの組織が行うあらゆる活動のうち、「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、顧客がその価値を効果的に得られるようにする」ための概念である。また顧客のニーズを解明し、顧客価値を生み出すための経営哲学、戦略、仕組み、プロセスを指す。
出典:マーケティング - Wikipedia

 

 マーケティングとは、企業や組織の方向性を示すための指標となるものを定める行為だということです。私は、この様に解釈しています。方向性を示すには、様々な視点から情報収集をする必要があります。それらの情報を元に、売れるモノ・サービスを作ります。モノを売ってその先にある影響・波及効果までを考慮した考え方をマーケティングと解釈できます。

 

分析とシミュレーション

  マーケティングには、分析が欠かせないのは、周知の事実です。世には様々な分析方法が確立されており、それをもとに戦略を立てます。そして、シミュレーションを行います。しかし、ビジネスでは、不確定要素が多いので、理論通りにならないことが多いようです。ここで、非常に面白い考え方が示されていました。

 

シミュレータは、予測が当たるか当たらないかよりも「思考実験」のツールとして、仮説構築やモデルの精緻化に用いることが有益です。

 

 イメージとしては、何度もシミュレーションして、ブラッシュアップしていく感じですかね。何度もシミュレーションすることで、独自の視点で因果関係などを直感的に把握する力を養うことを言っているように感じました。

 

時代とマーケティング

  年々モノ主体の思考からサービス主体の思考が重要になってきています。マスから個人にターゲットが変わってきているので、当然のことだと思います。一人ひとりの満足度を向上させる必要があり、全体的な視点だけではなく、個人にフォーカスしたモノの見方が必要だと言えます。
 例としては、テレビですね。私たちは、興味のないものはとことん無視します。ですから、興味のない番組は見ないです。
 YoutubeやAbema、Showroomなどで個人の観たいものを好きな時に好きなだけ観ます。ときには、コメントなどして双方向のコミュニケーションを行います。

 

 こんな感じで、時代とともにマーケティングは変化せざるを得ないのです。これからは、一人ひとりをどれだけ満足させることができるのかによって、売れる売れないが決まってしまう時代だと感じています。

 

最後に

  マーケティングは、データで判断できるようになりつつあります。経験や勘など指標化するのが難しいモノと組み合わせると最強の思考を形成できそうですね。『マーケティング的思考』ってやつですね。
 


 是非、皆さんも手にお取り下さい。

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この本を読まずして何を読むと~死ぬこと以外かすり傷~

 今回は、『死ぬこと以外かすり傷』について、感想を綴ります。

 

タイトル通りの内容

  『死ぬこと以外かすり傷』というタイトルに集約する生き方をしている編集者、箕輪さんの著書です。行動力半端ないお化けの様な箕輪さんは、カッコイイ生き方をしています。心臓に毛の生えているのかと思ってしまう程の行動・実行力が読み取れます。
 何よりも「熱量」が伝わってくる言葉のオンパレード。良くも悪くも心に刺さる言葉の数々です。

 

金言・格言

 

 読む人によりますが、グサッとくる言葉が多いです。例えば、

 

スマホゲームで人生を消費するな。知っているということが、いずれ必ず武器になる。分断された世の中だからこそ、情報を浴び、知を獲得しろ。意識くらい、高く持て。

  電車でスマホタブレットを操作している人は、多いがその大半は意外としょうもない事をしていたりします。その様な場面でも、常に人よりも頭を動かし、行動する意識があるだけで、生活が激変すると言っています。実際、この本を読んでどれだけの人が実践するのだろうかと思いますが…。

 

まずは何かに入れ込め。周りが引くくらい没入して、夢中になって、一点突破で突き抜けろ。

  私にとってこの言葉は、鋭く刺さりました。何かを究めない限り、何者にもなれないというメッセージを受け取りました。誰もが途中で妥協する世の中です。そんな世の中で、人を変える力を持ったメッセージに感じました。

 

誰にもはできない

  箕輪さんは、とにかく『量』が大事だと言っています。量をこなすには、『継続』がつきまといます。結局、『継続』がモノを言うと言い換えられると思いました。量をこなす事と継続することは、表裏一体だと言うことです。
 この行為は、誰もが簡単にできることではないです。心の底から楽しんでいる人しか続かないことが明白だからです。箕輪さんは、これを『熱量』という言葉に集約させています。
 『熱量』を持ってどれだけアウトプットできるかで、働くことに対して、幸福度が変わるのだと言ってます。ものすごくシンプルな事ですね(笑)

 

最後に

  箕輪さんにしろ、落合陽一さんにしろ、変化し続けることを説いています。決して、誰にでも真似できることではないですが、実践していくことが重要だとも言っています。この実践し続けることで差が出ます。
 情報の流れが速い分、私たちの生活・社会情勢は比例して速くなっています。1日でできることは限られています。その中でも誰よりも行動する事が、人生を楽しむ最適解の一つなのだろうと思います。

 

 是非、皆さんも手にお取り下さい。

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考えること・学ぶこと~学問の発見~

 今回は、『学問の発見』について、感想を綴ります。

 

偉大なる数学者

 

 著者の広中平祐先生は、特異点解消の研究で有名な方です。


広中 平祐(ひろなか へいすけ、1931年(昭和6年)4月9日 - )は日本の数学者。ハーバード大学名誉教授。京都大学数理解析研究所元所長。山口大学元学長。日本人で2人目のフィールズ賞受賞者である。専門は代数幾何学で、フィールズ賞受賞対象の研究は「標数0の体上の代数多様体特異点の解消および解析多様体特異点の解消」。日本学士院会員。

出典:広中平祐 - Wikipedia

 

キーワードは『抽象的』

  著者の生い立ちから特異点解消までの様々な出来事が綴られています。ブルーバックスでは珍しい、著者自身の半生記になっています。そういうわけで、数式は出てきません。この本のキーワードは、数学の醍醐味でもある『抽象的』という言葉に集約するのかなと感じます。
 『抽象的』に考える事=粘り強さが必要です。抽象的に考える事は、段々と次元を上げていく行為です。一次元、二次元、三次元と想像しやすいですが、問題は、四次元です。そもそも四次元ってなります。このようなそもそも想像すらつきにくい次元まで数式を適応させようと考えると、粘り強さが必要になる事が想像できます。
 広中先生が伝えたいことは、この『抽象的』=「粘り強さ」に集約するのかなと感じました。

 

分析方法

  物事に対しての分析方法として、「象徴的な分析」、「論理的な分析」、「極限分析」が紹介されています。それぞれの意味・定義は、本を読んでいただきたいので割愛します。 ここで言いたいのは、これらの分析の中でも「象徴的な分析」が(言葉は違うが)、様々なところで似たような意味で使用されていると感じた、ということです。
 例えば、AIです。まだまだAIは、技術・倫理的な問題点があります。今のままでは明らかに超えられない壁があります。その問題を解決するアプローチとして、「象徴的な分析」のニュアンスが似た考え方で解決しようと言っています。これは、私の印象なので、あしからず。
 結局、言いたいことは、問題へのアプローチとして「象徴的な分析」が使えるのではないのか?ということです。

 

『STEAM教育』

STEAM教育(スティームきょういく)とは、 Science(科学)、 Technology(技術)、 Engineering(工学)、Mathematics(数学)を統合的に学習する「STEM教育(ステムきょういく)」に、 Art(芸術)を加えて提唱された教育手法である。 STEAM教育は、STEMの4科目(科学、技術、工学、数学)を、関連する様々な教育分野に統合するという特徴を持つ。 STEAM教育の学習計画では、生徒児童の数学的、科学的な基礎を育成しながら、彼らが批判的に考え(批判的思考)、技術や工学を応用して、想像的・創造的なアプローチで、現実社会に存在する問題に取り組むように指導する。 またSTEAM教育では、STEM(ステム)にArt(芸術)が融合されているが、この具体的な手法としては、デザインの原則を活用したり、創造的な問題解決を奨励することなどが挙げられる。
 出典:STEAM教育 - Wikipedia


 近年、『STEAM教育』が注目されています。この教育で身につくのは、物事・事象に対して、それぞれの『本質』を見抜く力だと思います。この教育で培った慧眼と上記の『象徴的な分析』を兼ね備えた者は、おそらくどんな時代でも適応し、どんな分野でも結果を残すことができるのではないかと思います。
 この本を読んで、こんなことを感じました。

最後に

  一般人が理解できない次元まで考えることは、私のような凡人からすると雲の上での行為のように思います。数学の世界は、まさに雲の上の世界という認識です。あまりにも難しく感じることが多くて、どこから手をつけていいのか分からないイメージしかありません。(笑)
 工学を勉強している者からすると数学は、道具としての側面しか認識してなかったです。この本を読んだからというわけではないですが、数学らしい数学を学んでみたくなりました。

 

 是非、皆さんも手にお取り下さい。

 

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