感想を綴るだけのブログ

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客観視しよう~失敗の研究~

 今回は、「失敗の研究」について、感想を綴ります。

 

はじめに

 著者は、中尾政之さんです。研究者でもある方で「なぜかミスをしない人の思考法」なども出版されています。

 

東京大学大学院工学系研究科機械工学専攻教授。1958年生まれ。1983年、東京大学工学系研究科修士課程修了。同年、日立金属株式会社勤務。1989年、HMT Technology Corp.(米国カリフォルニア州)に出向、磁気ディスク生産設備の立ち上げに従事する。1992年、東京大学工学系研究科産業機械工学専攻助教授。2001年より現職。専門は失敗学、生産技術、ナノ・マイクロ加工、加工の知能化、創造設計と脳科学
出典:東大式失敗の研究 / 中尾 政之【著】 - 紀伊國屋書店ウェブストア

 

こんな本です~「失敗の研究」~

 成功の反対は「失敗」と言われる。一般的には、ネガティブに捉えられるのが「失敗」だとされている。しかし、著者の中尾政之さんは、「失敗」をポジティブに捉えている。失敗や違和感からどう創造を生み出すか考えることが人生を豊かにする秘訣なのかもしれない。「失敗の研究」では、人生のメソッドが書かれています。

 

微弱信号と連想ゲーム

 「いつもと違う」「なんか変だな」などの違和感を微弱信号として捉える。微弱信号を知覚することで、これから起こる事象に対して、対策を講じる。そして、自分にとって最適な落とし所(最適解)を見つける。中尾さんは、微弱信号を以下のように定義しています。

 

理系的に言えば、第六感のセンサが、場の変化をとらえて出力した「微弱信号」である。

 

 注意してほしいことは、この微弱信号をとらえて終わりではないことです。事象と事象を繋げることで、連想ゲームのように思考を発展させていく。「微弱信号」はきっかけでしかないということです。言い換えると、連想とセットでこそ活きていくる思考の種ということです。

 

イデアノートからアウトプット

 違和感をとらえて、そこを原点に思考を発展させていく。中尾さんは、「アイデアノート」から簡単に始められるといいます。詳しいテクニックなどは無いが、自説・仮説を綴っていくことを主に、メモを走らせる。

 

 自説をメモをするとき、全てが論理的なモノである必要はない。むしろ一見、論理が破綻しているようなモノが連想ゲーム、思考の発展に繋がります。大事故や大発見は、想像もつかないところからやってくるので、論理を意識し過ぎると意味がないということです。

 

 小さいな違和感を抽象化、具体化していくことが、思考の発展に繋がる。メモはツールの一つだということです。

 

失敗から学ぶ

 メモをするとき、様々な失敗事例から「違和感」を感じ取り、抽象化・具体化していく。失敗事例から学ぶことは、単なる失敗したという事実だけではなく、様々な連想を重ねることで、大発見や予測に繋げることに意味がある。

 

 自説・仮説を練ることが根幹にあります。失敗や様々な事象からの違和感は、自説・仮説に繋げてこそ意味のあるモノとなります。

 

最後に

 中尾さんのアイデアノート論は、メモの魔力と同じ仕組みですね。メモしたことをきっかけにアイデアを出していく。成功する秘訣はメモと思考の発展にあるのだろうと思います。

 

 是非、皆さんも手にお取り下さい。

こちらもおすすめ

身につけたい~世界で活躍するリーダーを目指す君へ~

 今回は、「世界で活躍するリーダーを目指す君へ」について、感想を綴ります。

 

はじめに

 著者は、杉山定久さんです。南富士株式会社の社長であり、経営と人材開発に力を入れている方です。

 

清華大学武漢大学などアジアトップ大学19校の客員教授を務める。国内では首都圏を中心に住宅の屋根外壁工事業を展開。500名以上の職人ネットワークを構築し、日本一の施工量を誇る。国内では40年以上にわたる中国・アジアでの人づくりによって培った独自のネットワークや経験を活かし、新しい人財ビジネスに取り組む。『経営と人財に国境なし』という考えのもと、グローバル経営リーダーを無料で育成する私塾GMC(Global Management College)を中国・武漢に設立。初年度は中国全土のトップ20大学から4万5千人もの学生が応募した。これまで300名以上の人財を輩出し、企業・大学をはじめ幅広い方面から高い評価を受ける。
出典:杉山定久 (南富士株式会社 代表取締役会長) プロフィール - Wantedly

より

 

こんな本です~「世界で活躍するリーダーを目指す君へ」~

 

 日本には、世界で活躍するリーダーが少ないと言われている。日本人は資質がないのではなく、訓練して磨いていないだけだと言う。この「世界で活躍するリーダーを目指す君へ」では、リーダーに必要な人間力イノベーションを生み出す管理力など、リーダーになるための指南が示されています。

 

リーダーと人間力

 リーダーに必須の人間力がある。素直さ、大局観、明るさ…等、多くの人間力が必要だという。大局観は、トラブル対応などで早い判断が求められるとき、また情報が少ないとき、後から振り返ると正しかったという決断をすることが求められます。これは、リーダーに必要であることは当然ですが、一番のポイントでもあるかと思います。

 

 情報の少ない中での判断となると、誰でも判断に時間がかかってしまう。部下などを不安にさせることなく判断をしなければならない。この大局観というものは、リーダーに一番必要なものだと思う。

 

 素直さや明るいなどの資質は、大抵の人が持ち合わせているが、判断を下す、決断する、大局観を見誤らないなどの判断力は、誰もが持ち合わせているものではないです。一流のリーダーと二流のリーダーの差はここで付くのかもしれません。

 

リーダーと管理

 リーダーは、部下を管理する必要があります。もちろん、進捗状況などの事業的なモノを含めて管理する必要があります。しかし、リーダーが管理することの主は、「人」にある、と杉山さんは言います。

 

 事業における進捗状況などの細かいことは、担当者を信じて、その部下たちが働きやすい環境を作ることが求められるといいます。どのようにしたら仕事が回るか、部下たちが効率良く仕事できるか、環境を作ることがリーダーとして、部下たちから良い評価を受けると言います。

 

 自己中心的になってしまうと、部下たちがついてこなく、仕事の効率が落ちてしまう。そして、業績が悪くなる。働きやすさが大事なことは明白ですね。環境を作れることがリーダーには求められるということです。

 

戦略・戦術よりも必要なこと

 本書の最終章「戦略・戦術よりも必要なこと」とあります。事業内容や知識ではなく、人間力が最も重要だと言います。先陣きって挑戦し、働きやすい環境を作り、業績を上げる。

 

 言うのは簡単なことですが、どれだけ実践できるかがリーダーとして問われるのだろう思います。知識や知恵などではなく、リーダーの後ろ姿を見ている。その後ろ姿で、リーダーを判断するのが、我々一般人(部下)です。

 

 ただ頑張って結果を出すだけでは足りない、周りから評価されてこそ意味が出てくる。リーダーというのは難しい職業なのかもしれないですね。

 

最後に

 リーダーに必要なものは、結局の所、人間性なのかもしれない。特殊な知識や能力ではなく、視野の広さや判断のスピード感なのかもしれない、と読んで感じた。知識としては得たが、だからといって、私がリーダーになれるかは別ですが…。

 

 是非、皆さんも手にお取り下さい。

こちらもおすすめ

フレームワークは便利~知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100~

 今回は、「知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100」について、感想を綴ります。

 

はじめに

 著者は、永田豊志さんです。「知識ゼロからの仕事がはかどる図解術」などで有名な方です。

 

ビジネス作家、知的生産研究家。株式会社ショーケース・ティービー共同創業者兼取締役副社長。
出典:永田豊志 - Wikipedia

 

こんな本です~「知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100」~

 アウトプットをするとき、速く正確にできたらと思うことは誰しもあります。プレゼンや報告書等、多くの作業で効率良くまわすことのヒントが、この「知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100」に詰まっています。実践的な内容になっており、普段使用するパソコンの設定からプレゼンなどで必要な図、思考のフレームワークが紹介されています。

 

思考のフレームワーク

 何かを考えるとき、ある程度フレームワークで効率良く思考を整理することが可能です。例えば、経営資源について考えるときは、VRIOで情報を整理することや製造における生産などではフローチャートを用いるなどが挙げられます。

 

 これらのフレームワークを予め知っていることで、情報を整理しやすく、簡単に可視化できます。

 

フレームワークと効率

 フレームワークは、効率を良くするためのモノです。使用するフレームワークを間違えてしまったり、使いこなせないと、本来の目的が達成できません。フレームワークを使いこなすには、その時々で、フレームワークに落とし込む段階で、これから使用するフレームワークが正しいのか検討する必要があります。

 

 簡単に言ってしまえば、「マッキンゼーで使用されている」などのフレームワークを闇雲に使用するなどです。もちろん、上記のフレームワークは洗練されており、非の打ち所がないです。ここで言いたいことは、プレゼンなどのフレームワークで必要がないのに無理やり枠に入れてしまい、本質が抜けていたりすると悲しいですよねってことです。

 

 フレームワークは、ただ闇雲に使用すれば効率化できるということではないので、注意が必要です。

 

フレームワークと本質

 フレームワークと本質について考えてみます。フレームワークに落とし込むことで本質が見えてきたり、本質から何かアイデアに繋げたりするときにフレームワークを使用することで、効率良く思考を巡らせることができます。

 

 ある意味、柔軟に使用することが「フレームワーク」を使いこなすことにつながるのかと思います。こだわり過ぎず、適宜、フレームワークを取捨選択、時には自分で創り出すなどの柔軟性が求められます。フレームワークを使用するだけでも奥深いです。

 

 問題の本質を考えることは、同時にツールである「フレームワーク」を考えることも含まれます。結局のところ、知的生産力を高めることは本質を考えることだとも言えますね。

 

最後に

 効率良く作業することは、どこでも求められます。学生などは研究室やゼミなどのプレゼン、社会人は報告書や商品などのプレゼン…、挙げたらキリがないですね(笑)
 この「知的生産力が劇的に高まる最強フレームワーク100」では、様々なヒントが書かれているので、非常に読み応えがありました。

 

 是非、皆さんも手にお取り下さい。

こちらもおすすめ

【備忘録】最近、小説を読まなくなった話

 

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はじめに

 最近、めっきりと小説を読まなくなった。卒論が忙しかったこともあり、今年はまだ一冊も読めていない。これからは引っ越しなどでまた忙しくなるので、当分の間は、落ち着かない状態。そこで、自分にとって小説を読む意味を考えてみた。

 

最近読んでいる本

 現在、読んでいる本は、新書かビジネス書ばかりだ。最近だと「メモの魔力」を読んだ。他には、ブルーバックスを2冊ほど。ここ1、2ヶ月ほどは小説から離れている。前だったら書店に行ったとき、タイトルで適当に数冊買っていたが、今は惹かれるものを感じない。古典も読む気にならないしで、長らく小説を読んでいない。

 

なぜ、小説を読んでいたのか

 そもそもなぜ、小説を読んでいたのか、私にとって「小説」がどんな意味があるのか確認する。

 

 今まで意味も目的もなく、気が赴くままに読んでいた。だから、小説を読んでいたのに深い理由はない。端的に言うと、気分で小説を読んでいたのだ。目的を設定せずに読んでいたので、今まで小説から得たモノが多くない。かけた時間とお金を考えると悲しいが。

 

 それなのに、中学3年生頃から今まで定期的に読んでいるのは、単純に好きだったとも言える。青春小説が好きで、これまでの読書遍歴はそれらの類が多かった。それも大学4年の夏、卒研が忙しくなってきた頃からめっきりと読まなくなった。忙しい中、時間を作って読んでも、得られるモノが少ないことに気がついた。

 

 当然のことだが、今まで小説を読んでいた理由の「なんとなく/気分転換」という側面では、得られるモノが少ない。だから、自分の研究に関係があるようなブルーバックスやプレゼン技術、物書き技術などのビジネス書類に傾向が変わったのも必然だったと自己分析している。

 

 気分で好きなジャンルを読むという考え方から、合理的な考え方、その時々で必要な知識が得られるジャンルを読むことに考え方が変わったのだ。

 

小説を読むこと

 自分なりに小説を読むメリット・デメリットを整理してみた。

 

メリット

 

  • 教養が身に付く
  • 速読が身に付く
  • ブログのネタになる

 

デメリット

 

  • お金がかかる
  • 実生活で使える知識は少ない
  • 紙で買った場合、場所をとる

 

 ざっと、挙げると上記だ。様々なメリット・デメリットがあるが、これらを含めて小説を読むことをしていたのだ。省みると、頭の整理になる。

 

これから

 色々と言ったが、小説を読むことは続けたい。小説はほんとに好きでないと続かない趣味だ。ここでノルマを設けてしまうと、それはそれで趣味の範囲を越えてしまうと、私は考えるので設けない。だから、これからも気の赴くままに読もうと思う。

 

 ただ、1つだけ目的を定めるとすると、様々なジャンルを読みたい。青春小説以外も読んで、幅を広げたいと思う(予定)。

 

 まとめると、小説を読むけど、このブログで感想を綴ることが少なくなる。しかし、ブログの更新は続けるので、読んでもらえると嬉しい限りである。

最高に面白い~シリコンバレー~

 今回は、ドラマ「シリコンバレー」について、感想を綴ります。

 

はじめに

 「シリコンバレー(Silicon Valley)」は海外ドラマです。アメリカのHBOが制作しているギークたちのスタートアップを描いたコメディードラマです。IT業界を舞台にした内容となっています。

 

あらすじ

 

上向き志向

 雇われプログラマーのリチャードは、データ圧縮アルゴリズムを開発する。それを元に、リチャードは、パイド・パイパー社を起こします。4人の仲間たちと起業して、経営に無知ながらも会社を軌道に乗せるために時には仲間とぶつかったり、コメディちっくに問題を乗り越えたり、様々な奮闘を描いているドラマです。

 

起業と投資家

 リチャードが投資家のピーターから20万ドル投資してもらうために、企業理念などを明確化する場面があります。ここが一番印象深いです。技術屋が起業する時、色々とハードル・敷居が高いことが示されています。ただ技術的なことだけ優れていてもダメなことを言ってます。

 

 親友のビッグヘッドを仲間から外し、起業します。各仲間の役割を明確化したり、紆余曲折を経てピーターから投資してもらえました。

 

 起業する時、投資家の存在が大きいことが分かります。投資家がゴーサインを出さない限り、どんなに良いプロダクトを持っていてもダメ。当然ですが、投資家が納得させることが1番最初の壁です。シリコンバレーで起業することは、泥臭い側面があるのですね。ビル・ゲイツシリコンバレーを理解したいならこのドラマをみるべきだと言ったらしいですが、こういった場面がシリコンバレーのリアルなところなのでしょう。

 

弁護士ロンの一言

 リチャードがロンから呼び出されて、書類にサインする場面があります。そこで、ロンは、リチャードに対して、君はピーターから投資されている数人いるうちの一人だと言われる。そして、ロンはその数人の全員が企業理念やビジョンがはっきりしていないと言う。どの事業が芽を出すか判らないから、ピーターはある点数以上の人たちには投資していると、リチャードは知ります。そして、ビジョンを明確化します。

 

 ロンの言ったことは、至極当然ですよね。だからピーターが投資の分散を行うことは普通。言い換えると、ベンチャー企業として、結果が出るのがどれだけ難しいかということです。技術だけではダメなことがよく分かる一言ですね。

 

スタートアップ企業

 シリコンバレーを見ていると、スタートアップ企業が生き残ることの難しさが伝わってきます。技術はもちろん、経営的な素養、投資家・エンジェルたちからの要求、商品を市場に出すタイミング…、などの多くの要素が上手く噛み合うことで、やっと企業とし活動できるのでしょう。

 

 多くの壁を乗り越えて、やっと商品を市場に出だせる。しかし、利益が必ずしも出るとは限らない。ここが一番の壁でしょうね。売れる・売れないは、運的なこともあるでしょうから、スタートアップ企業ってほんと大変だなと思いました(笑)

 

蛇足的な感想

 シリコンバレーでのスタートアップ企業をコミカルに描かれており、圧縮アルゴリズムが何か分からなくて、楽しめました。

 

 是非、視聴してみて下さい。